小学6年生と中学3年生を対象に毎年実施されている全国学力テストについて、村井知事は9日、教員などへの負担が大きく費用もかかっているとして、「毎年やる必要があるのか考える必要がある」などと述べました。 【写真を見る】村井宮城県知事「本当に毎年やる必要があるのか」全国学力テストに疑問示す　市町村レベルでの結果公表も必要と述べる 村井知事: 「学力調査自体は必要だと思っているが、本当に毎年やる必要があるのかどうか、それについては非常に労力も必要だし、お金もかかっているので、よく考える必要があるのではないか」 村井知事は、9日の会見でこのように述べたうえで、今年8月の全国知事会議で他の知事と全国学力テストについて意見交換を行ったことを明かしました。その中でほかの知事からは「地域ごとに教育の状況が異なるなか、都道府県単位で順位を出しても意味がない」などの意見が出されたということです。 全国学力テストは、国が毎年4月に実施していて、都道府県別の正答率が公表されています。 村井知事: 「数年に一回やれば大体の傾向が見える。もっと詳細にやるなら市町村がどうなのかということまで公表するとか、もう少し踏み込んで考えるべき」 村井知事は全国知事会長として今年8月、国民スポーツ大会にかかる費用の半分以上を国と日本スポーツ協会の負担とすることなどを求める見直し案を協会に提出しています。