青森・統合新病院の設置地、8月中にも決定 県が意向
青森県議会は19日、一般質問を行った。県立中央病院と青森市民病院の統合新病院の整備場所について、県側は8月中にも候補地を決定する考えを示した。県と市の有識者会議が同月上旬ごろまでに整備場所の方向性を取りまとめる予定で、同会議の議論を踏まえて県と市が協議し最終的に決定する。山田知議員(自民)の質問に、荒関浩巳病院局長が答えた。 候補地を巡っては、市の整備場所検討会議で「青い森セントラルパーク(CP)」を第1候補に推す意見が多数あったが、その後の5月の有識者会議で交通アクセスを懸念する声が複数上がり、国道7号環状線(外環状線)の公有地を含めて再検討することになった。具体的な場所があれば、アクセスや災害リスクなどの面で青い森CPと比較、整理するよう意見が出されていた。 候補地について6日の青森市議会一般質問で市側は、市の検討会議の議論を踏まえ「外環状エリアには適当な公有地を見いだす余地はない」との見解を示したが、19日の答弁で荒関局長は「検討を進めている」と述べた。 県と市は統合に向けた基本構想・基本計画の策定目標を本年度内に設定。県病院局地域医療室によると、8月に候補地を決定後、整備場所を含めた基本構想・計画の素案を作成し、各議会に報告する。 一般質問はこのほか、高畑紀子(新政未来)、斉藤孝昭(オール青森)、大澤敏彦(自民)の3議員が登壇した。