ガザ住宅空爆で20人死亡 イスラエル、中南部に攻勢
【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ南部の最大都市ハンユニスの住宅に27日、イスラエル軍の空爆があり、ガザ保健当局によると20人が死亡、多数が負傷した。死者は30人との報道もある。軍はハンユニスに加えガザ中部の密集地の難民キャンプに地上侵攻を拡大し、イスラム組織ハマス掃討に向けた攻勢を強化。一層の民間人の犠牲が懸念されている。 空爆された住宅はパレスチナ赤新月社が運営するアルアマル病院付近にあり、戦闘を逃れた避難民が身を寄せていた。 軍は27日、北部ガザ市のランティシ病院や付近の学校の周辺で発見したトンネル網を破壊したとする映像を公開した。トンネルはガザ市中心部につながり、ハマスが攻撃に利用していたと説明。軍は11月、同病院に突入し、地下にハマスに拉致された人質がいた痕跡があったと主張していた。 中東メディアなどによると、イスラエル軍は27日までに、ガザの戦闘で死亡したパレスチナ人80人の遺体をガザ側に返還した。軍は遺体をイスラエル側に移し、ハマスの人質でないと確認した上で返還したという。