海外メディアの平昌五輪メダル予想で日本金「3」個。連覇狙う羽生は…?
一方、女子の予想では宮原知子(19、関大)、坂本花織(17、シスメックス)の名前はなかった。金は15歳のアリーナ・ザギトワで、銀が、エフゲニア・メドベージェワ(18)のロシアの2人。“女王”メドベージェワではなく、ザギトワを金予想にしたのは、メドベの骨折と、先の欧州選手権でザギトワが、その女王を下した成長部分を評価したのだろう。 日本勢が食い込む可能性が十分にある銅にはガブリエル・デールマン(20、カナダ)の名前が挙がった。今季のグランプリシリーズで表彰台にあがれなかったが、この1月のカナダ選手権で優勝、代表権を得た選手だ。 先週、オーストリアで行われた3連戦「トリプル」で3連勝し、個人総合首位に立っているノルディック複合の渡部暁斗(29、北野建設)が、ラージヒルで銅予想。ソチ五輪ではノーマルヒルで銀だったが、予想では、ノーマルヒルからは外され、ラージヒルでは、ヤン・シュミット(34、ノルウェー)が金、ヨハネス・ルゼック(26、ドイツ)が銀予想。ルゼックはノーマルヒルでも金予想されている。 メダル無しに終わったソチ五輪のリベンジが期待されている女子ジャンプの高梨沙羅(21、クラレ)は銅。今季大ブレイクした23歳の美女アスリート、マーレン・ルンビ(ノルウェー)が金、カタリナ・アルトハウス(21、ドイツ)が銀。順当に“2強”の金メダル争いが予想され、W杯無冠のまま五輪に入る高梨は評価を下げた。 フリースタイルの男子モーグルでは、堀島行真(20、中京大)が銅予想。2017年の世界選手権のシングル&デュアルで2冠を獲得した実力が評価された。 スピードスケートに続きメダルラッシュが予想されるのはスノーボードだ。 女子ビッグエアでは、鬼塚雅(19、星野リゾート)が銀。2015年世界選手権で優勝、昨年11月のW杯ではビッグエアで2位に入っている。世界でも数人しか成功していない縦2回転、横3回転の「バックサイドダブルコーク1080」に挑み表彰台を狙っている。16歳の女子高生ボーダー、岩渕麗楽(キララクエストスノーボードクラブ)はスロープスタイルで銅予想。Xゲームでのビッグエアで表彰台に上がりW杯では優勝、彼女は「バックサイドダブルコーク1080」に成功している。 男子のスロープスタイルで、銅予想されたのが、こちらも15歳の国武大晃(STANCER)だ。今季からW杯に参戦し米コロラド大会では2位に入った。 一方、ハーフパイプのソチ五輪で冬季五輪史上最年少のメダリストとして銀メダルを獲得した平野歩夢(19、木下グループ)はメダル予想から外された。金はスコッティ・ジェームズ(23、豪州)、銀は過去2大会で金メダルを獲得している“スーパースター”シェーン・ホワイト(31、米国)、銅はユーリ・ポドラドチコフ(29、スイス)の予想。1月28日に開催されたXゲームで史上初の連続4回転を決めて金メダルを獲得しているが、怪我によるブランクを考慮されたのか。平野も、スポイラ予想に“赤っ恥をかかせたい”に違いない一人だろう。 ぜひとも海外メディアの予想の答え合わせを大会後に笑って行いたいものである。