ポルシェ 911 GT3 RS MR市販型プロトタイプ　スパイショット

ドイツの「マンタイ・レーシング」は現在、911 GT3 RSをベースとする究極マシーン『911 GT3 RS MR』を開発中だが、そのプロトタイプをカメラが初めて捉えた。 【他の写真を見る】風を操るパーツで武装の911 GT3 RS MR

エアロパーツのブラッシュアップでラップを短縮

ポルシェとマンタイ・レーシングは2013年に提携、ポルシェのモータースポーツ活動において、トップに君臨し続けているドイツのレーシングチームとなった。ポルシェ・スーパーカップやニュルブルクリンク24時間レースなどで連覇を果たすなど、モータースポーツシーンには欠かせぬ存在であり、現在はポルシェAGが株式51％を所有している。また、ポルシェディーラーはGTカー用のマンタイキットを販売、保証している。 マンタイ・レーシング本社のある、ニュルブルクリンク付近で捉えたプロトタイプのフロントエンドでは、バンパーにカナードを装着、リップスポイラーも改良されているようだ。 後部では巨大リアウィングを装備、ルーフの上部に取り付けられたエクストリームディフューザーと、小型ボルテックスジェネレーターによって結合されている。これらのパーツにより、強力なダウンフォースを生むことは間違いない。 さらに顧客は、調整可能なコイルオーバーサスペンション、マグネシウムホイール、高性能ブレーキパッドを追加できるほか、ガーニー フラップやエンジン デッキリッドカバーなどの各種カーボンファイバーコンポーネントも入手できる。 911 GT3 RSのパワートレインは、最高出力525ps、最大トルク463Nを発揮する4.0リットル水平対向6気筒自然吸気エンジンを搭載、0-100km/h加速3.2秒、最高速度296km/hの性能を誇る。マンタイは通常、エアロ、ブレーキ、サスペンションのアップグレードは行い、エンジンに手を加えることはないが、エアロパーツなどにより、レーストラックで数秒が短縮される。 911 GT3 RS MRのワールドプレミアは、今後数ヶ月以内と予想される。