お下品もギャグもお色気も…役に立たないけどなぜか試したくなる「ファミコンの裏技」
かねてからファミコン作品には数々の“裏技”が仕込まれてきたが、なかには攻略にはまったく影響を及ぼさない、いわば“お遊び要素”のようなものも数多く登場している。意味はないとわかってはいても、ついついやってしまう裏技の数々を振り返ってみよう。 ■【画像】めぐみのバスタオルが…2分間が長かった『オホーツクに消ゆ』プレイ画面■
■そのコミカルさから公式も逆輸入!? 『スーパーマリオブラザーズ』
1985年に任天堂から発売された『スーパーマリオブラザーズ』は、今もなお任天堂の顔として活躍する有名キャラクター・マリオが主人公となり大活躍する名作アクションゲームだ。のちに続くさまざまなシリーズの元祖ともいえる伝説的な作品で、完成度の高い“横スクロールアクション”は数多くのプレイヤーを熱狂させた。 そんな本作にもさまざまな裏技が登場しており、“無限1UP”や“特定ステージへのワープ”など、ゲームの攻略に役立つものも多い。ただそのなかで、攻略にはまったく持って無意味でありながら、そのコミカルさや手軽さからついついファンがやってしまいがちなのが、通称「キンタマリオ」と呼ばれる裏技だ。 なかなか際どい名前の裏技だが、やり方は至って簡単。まずはキノコ(もしくはファイア)を取った状態のマリオで「1-2」や「4-2」といったいわゆる“地下ステージ”に行き、足場をうまく経由して天井裏に登る。そこで、“獲得コイン”を表すアイコンの上に重なる……というもの。 すると光り輝くコインのアイコンがマリオのちょうど股の下から覗く形となり、裏技の名前にもなっているコミカルな絵面を作り上げることができるのだ。 前述のとおり攻略においてはまったく無意味なこの裏技だが、実はあまりにもファンの間で有名になった結果、このネーミングや内容が発売元の任天堂の耳にも入ったようで、のちに発売された『マリオ&ルイージRPG』では、なんと“ルイージの股間を叩きコインを獲得する”といった小ネタが追加されている。 ファンの間で広まったお遊び要素が、のちのシリーズにまで影響をもたらしてしまった、なんとも意外な“裏技”といえるだろう。