打者とのトレード打診ことごとく断られ…西武、球団初の2カ月連続8連敗 45年ぶり借金「22」58試合目で40敗の衝撃
西武は11日の広島戦(ベルーナドーム)で競り負け、球団史上初となる2カ月連続の8連敗。借金は球団が所沢に移転した1979年以来45年ぶりの「22」に膨らみ、58試合目で40敗に到達した。 【写真】休養が発表されて球場を引き揚げる西武・松井稼頭央監督。ラフな格好がよもやの通告だったことを物語る 火曜10連敗、カード初戦11連敗という惨状ではチームも上向かない。渡辺久信GM兼監督代行(58)は「選手は思い切ってやってもらえばいい。負けはこっちの責任。序盤から常に追い込まれている状況。打線が何かをきっかけにいい形で攻撃できれば、チームも変わってくる」と声を絞り出した。 きっかけとして一番手っ取り早いのは打線に強打者を加えることだが、渡辺代行はトレードや新外国人獲得について「考えている。考えていなければおかしいけど、シーズン中はなかなか難しい」とお手上げ状態。球団関係者によると、1軍で登板している投手を交換要員として、1カ月以上前から打者とのトレードを複数球団に打診してきたが、ことごとく断られているという。 現有戦力で戦うしかない現状、渡辺代行は「打線もコロコロ変えたくないんですけど、機能していない」と嘆きつつ、チーム貢献度を数値化したデータを基に打順を組むなど試行錯誤。また、選手にオーダーを知らせるタイミングは、松井監督の休養前は当日の練習後だったが、第1次渡辺政権時と同様に前日に通達する方式に変更した。嶋打撃コーチは「先に決まっていた方が選手は準備をして試合に入りやすい」と狙いを説明。もっとも、交流戦のチーム打率は衝撃の・172と、結果に結びつかないのが苦しいところだ。 (塚沢健太郎)