湖に市のシンボル戻る ハクチョウたち悠々と【宇部】
宇部市は18日、高病原性鳥インフルエンザ対策として常盤公園の施設内で飼育していたコブハクチョウ2羽とコクチョウ1羽を白鳥湖に放した。感染リスクが高い時期が過ぎたためで、市のシンボルが湖で自由に過ごす光景が戻った。 環境省による野鳥監視重点区域が今月から解除され、同園で7羽飼育しているうちの3羽を湖に移した。 職員や獣医師が採血、体重測定、マイクロチップの読み込みなどを行った後、1羽ずつ抱えて湖へ運び、優しく放した。コブハクチョウはペアで、コクチョウは1羽で悠々と湖を泳いでいた。 ときわ動物園の多々良成紀園長は「体調などを考慮し、昨年より3週間近く遅い放鳥となったが、無事に湖に移せて良かった。ハクチョウたちも気持ち良さそう。秋には感染防止対策のために再び施設内で飼うことになるので、これから約5カ月間、ハクチョウたちが広い湖で伸び伸びと過ごすところを見てもらいたい」と話した。 残りの4羽は、検査や治療が済み次第、石炭記念館近くの湖に移す。