ミニゲームで軽快な動きを見せる鈴鹿・三浦知良

　Ｊ２横浜ＦＣから１日付で日本フットボールリーグ（ＪＦＬ）のアトレチコ鈴鹿に期限付き移籍した元日本代表ＦＷ三浦知良（５７）が２日、三重県津市でチーム練習に初参加し、ミニゲームでヘディングによる“初ゴール”を決めた。「ゴールを目指したいし、みんなでゴールを取りに行って勝利に貢献したい」と意欲。１日付で就任した朴康造監督（４４）は、１４日・ヴェルスパ大分戦（鈴鹿）で三浦を起用する意向を示した。 　小雨の中、新しいチームメートとともに汗を流した三浦は、「気持ちいい。みんなと初日を迎えてケガもなく終えられた」と笑顔をみせた。 　白いものが交じった髪は若手の中で目立つが、ハリのある筋肉や体のキレは年齢を感じさせない。１０人対１０人のミニゲームでは、前半に左サイドからのクロスに頭で合わせてゴール右端へ。ＧＫがセーブしたかに見えたが、三浦はゴールラインを割ったとアピール。関係者が「入っていました」と“キングの数ミリ”による得点を認めた。 　練習後“認定ゴール”について三浦は「感触はよかった。いいクロスが上がってきた。素晴らしいセンタリング」とアシストを絶賛。さらに「ゴールラインを割ったか割らないかは（報道陣の）カメラに納まっているので、ＶＡＲとして後で報告して」と、ちゃめっ気たっぷりに付け加えた。 　登録の関係からリーグ戦出場は１４日以降の予定で「次のゴール、次の勝利へ全力を尽くす」と力を込めた。挑み続ける５７歳は、チームへの相乗効果も期待。この日は報道陣約５０人、ファン約３０人が集まり「自分が入ったことで、みんなの戦う意識が高まれば」とし、「三重県にはＪリーグのチームがない。ライバルチームと切磋琢磨（せっさたくま）しながら地域に貢献し、クラブも成長できれば」と昇格への一助となることを誓った。帰り際にはファンに即席サイン会で応じていた。