マイケル宇宙飛行士と交信する児童＝射水市放生津小

　射水市放生津小の児童や新湊中の生徒、アマチュア無線局「JARL新湊クラブ」は11日、地上から400キロ上空にいる国際宇宙ステーション（ISS）の宇宙飛行士とアマチュア無線で交信した。交信時間はISSが日本上空を通過した約10分間で、昨年から準備を進めてきた児童は「一生の思い出に残る貴重な体験になった」と笑顔を見せた。 　11日午後7時50分、ノイズ音が混ざる中、ISSに滞在するマイケル・バラット宇宙飛行士につながった。児童は「宇宙に行くのが怖くないか」「どうして宇宙飛行士になろうと思ったか」「宇宙から地球を見てどんなことを感じるか」と質問した。バラット宇宙飛行士からは「宇宙に行くのはちょっと怖いが楽しいこともある。地球はとてもきれいなので来てほしい」と返答があった。 　新湊中1年の飯田藍里さんは「緊張したが、ISSに自分の声が届いて感動している」と述た。放生津小5年生の棚辺慶一さんは「無事につながって良かった。宇宙への興味が湧いてきた」と振り返った。 　交信は米航空宇宙局（NASA）の教育プログラム「ARISSスクールコンタクト」の一環で行われ、放生津小が2022年11月に創立150周年事業として応募した。県内での実施は初めてで、児童の代表者15人が放課後に質問を考えたり、英語でのやりとりを練習したりしてきた。