活発な雷雲が近畿や北陸を東進中 大阪周辺も急な激しい雨や落雷、竜巻など注意
今日24日(水)午前7時半現在、近畿北部や北陸周辺に活発な雨雲や雷雲があり、東へ進んでいます。大阪府など近畿中部や東海、関東甲信でも次第に雨の範囲が広がるでしょう。激しい雨の降る所もあり、落雷による停電や竜巻などの激しい突風による被害などに注意が必要です。
本州に発達した雨雲 雷雲も
今日24日(水)は本州付近に暖かく湿った空気が流れ込んでおり、大気の状態が非常に不安定になっています。午前7時半現在、近畿北部や北陸周辺に活発な雨雲や雷雲があります。 この雨雲や雷雲の下では広く雨脚が強まっており、京都府内では1時間に30ミリを超える激しい雨を観測した所があります。また、あちらこちらで落雷が観測されています。
雷雲はさらに東へ いったん雨がやんでも夜にかけて急な雨に注意
この雨雲や雷雲は東へ進んでおり、大阪府など近畿中部や、東海、関東甲信でも次第に雨の範囲が広がるでしょう。あちらこちらでどしゃ降りの雨となり、局地的にはバケツをひっくり返したように激しい雨が降りそうです。 また、いったん雨がやんで晴れ間が出ても油断できません。気温が上がる午後を中心に再びあちらこちらで雨雲や雷雲がわくでしょう。中国、四国から関東甲信、北陸の広い範囲で発雷確率が高くなっています。落雷による停電や竜巻などの激しい突風による被害などに注意が必要です。
竜巻の発生しやすい気象状況
竜巻が発生しやすい気象状況になると、気象庁は「竜巻注意情報」を発表して、注意を呼びかけます。また、「雷注意報」が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」とコメントする場合も、竜巻が発生しやすくなります。ただ、屋外にいる時など、「竜巻注意情報」や「雷注意報」の情報を得ることができない場合もあります。竜巻が発生するのは「発達した積乱雲の下」ですので、普段から、積乱雲が近づく前触れを覚えておきましょう。 ①昼間なのに真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。 ②ゴロゴロという雷の音が聞こえたり、雷の光が見えたりする。 ③ヒヤッとした冷たい風が吹く。 また、大粒の雨が降りだしたり、ひょうが降りだしたりします。ただ、竜巻の前に、これらの前触れが必ず発生するとは限りませんし、ハッキリしない場合もあります。少しでも異変を感じたら、早めの避難が必要です。
日本気象協会 本社 中川 裕美子