松平健、「暴れん坊将軍」17年ぶり復活の経緯告白 歳を重ねた“上様”に違和感なし
撮影にはブランクも感じず、すんなり入れたという。「久しぶりに白馬に乗らせてもらえた。20年ぶりに乗ったんです」と嬉しそうな表情で回顧する。「あれからかなり歳がいった将軍で、今までにない父の顔もあります。若い人には着物社会の生活とかも見て欲しいですし、時代劇の思いやり、人情、日本人らしさというか。そういうものを感じてもらえると嬉しい」
また松平は、新作を若い人に観てもらいたいと強調し、「映画の方では、時代劇も数多く公開されているようですけど、昔のような勧善懲悪の時代劇とはまた違った作品が多いんです。この『暴れん坊将軍』は子供の教育にもいいと思いますよ。悪いことをすると成敗されてしまうという内容で、歴史に沿ったエピソードも含まれています。勉強になる内容だと思うんです」と笑顔を見せる。
撮影にあたり、最初の「暴れん坊将軍」をチェックし直したという松平は「昔は臭い芝居をしていた。時代劇っぽい、時代劇独特の芝居をしているんです。今観ると、なんでこんなに臭くやっていたんだろうって思います」と振り返る。「最初の頃は周りが全部先輩俳優ばかり。悪役の人もそうでした。スクリーンで観ていた方ばかり。撮影が終わると椅子を差し出したりいろいろと気を遣いながらやっていました。第一回が出来上がった時に試写室で観た時に本当に嬉しかったのを思い出します。『暴れん坊将軍』がスタートして、新人で時代劇の主役をやらせてもらって、わからないことばかり。この作品と共に自分も成長できたと思っています」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)