熊本市役所の本庁舎建て替え場所は「NTT桜町」正式表明…中央区役所は別の場所に
熊本市役所本庁舎の建て替え場所について、市は24日、空きビルとなっているNTT桜町(熊本市中央区桜町)を建設地とする方針を正式に表明した。中央区役所を本庁舎と別の場所に分棟として建てる意向も示した。概算事業費は約600億円と試算している。
市議会特別委員会で大西一史市長が示した。市は、これまでの候補地4か所のうち、地権者との協議などを踏まえ、民間ビルが立つ城東エリアと白川公園を除外。残る2か所を比較して交通の利便性が高く、工事期間が短いNTT桜町に絞り込んだとした。
中央区役所は、本庁舎と同じ建物にすると、熊本城周辺の高さ制限を上回るため、分けて整備すると説明した。現庁舎に隣接する市駐車場敷地と花畑町別館跡地の2か所を候補地として検討する。
基本構想の素案では概算事業費を約470億円としていたが、本庁舎と区役所を一体で整備する場合は約597億円と試算した。分棟では、市駐車場敷地が約629億円、花畑町別館跡地が約616億円となるという。
委員からは「事業費が際限なく増えるのではないか」「市民の声をしっかりと聞くべきだ」などの意見が出た。大西市長は終了後、「色々な意見に答えながらスピーディーに対応していきたい」と話した。