西岡良仁、綿貫陽介ら5名がデビスカップ日本代表に選出。レバノン戦へ添田豪監督「強いメンバーを選べた」【テニス】
2月のレバノン戦へ添田豪監督「ランキング通りにいかない戦いになるのは想定している」
日本テニス協会は1月23日に記者会見を行い、男子国別対抗戦デビスカップのワールドグループ1部プレーオフ「日本対レバノン」(2月2日~3日/エジプト・カイロ/クレーコート)に向けて、添田豪代表監督が出席。代表選手5名を発表した。 【画像】全豪オープン2024で熱戦を繰り広げた日本男子選手たちの厳選写真! 昨年9月に行われたワールドグループ1部の対イスラエル戦で、日本は2勝1敗と勝利に王手をかけたところから2試合をフルセットの末に落として逆転負け。敵地で白星を飾ることができず、ワールドグループ1部残留をかけたプレーオフを2月に迎える。 添田監督は、レバノン戦を戦うメンバーとして西岡良仁(ミキハウス/世界ランク61位)、綿貫陽介(SBCメディカルグループ/同102位)、望月慎太郎(木下グループ/同136位)、坂本怜(誉高校/同949位)、上杉海斗(江崎グリコ/ダブルス同151位)の5名を選出。 「ベストメンバーを揃えるというのを常に信念として置いているが、自分のランキングを優先したい選手もいるし、今の情勢的にエジプトに行くのを躊躇した選手もいる。辞退した選手がいる中でも強いメンバーを選べた。西岡選手を筆頭に若手も混ぜながら、非常に楽しみなメンバーを加えられた」と選考理由を語った。 エースとして経験豊富な西岡や昨季に大きな成長を見せた綿貫、望月を選出した中で、目を引くのが17歳の坂本の選出。錦織圭(ユニクロ)や西岡らが巣立った盛田正明テニス・ファンドのサポートを受けてIMGアカデミーを拠点にし、現在開催中の全豪オープン・ジュニアでは単複で勝ち上がっている。 添田監督は「ランキング的にはシングルスで4番目ですし、一番経験もなく試合に出られる可能性は低い」としたものの、「経験を積ませるためにも必要なことですし、去年のチャレンジャーで成長を感じられた。もしデ杯に来てくれるのであれば、さらに成長できるんじゃないのかなと思って選んだ」と期待を寄せる。 イスラエル戦で日本は選出したメンバーのランキングで格上だったものの完全アウェイの厳しい戦いを強いられた末に敗戦。今回は、不安定な情勢から中立国のエジプト・カイロでの開催となったが、慣れない環境で不安がないわけではない。「アウェイでの戦いというのは僕も経験しているが非常に難しい。ランキング通りにいかない戦いになるのは想定している」と警戒し、「イスラエル戦で本当に悔しい思いを味わって、1ポイントで流れが変わってしまった。選手に声をかけるタイミングやいい試合への準備をさせてあげて臨ませてあげたい」と前回の敗戦を生かしたいとした。
Tennis Classic 編集部
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