空のF1で日本人パイロット室屋が快挙、海外大会で初V!
室屋は今季の開幕戦となる2月のアブダビ大会では予選10位、決勝ラウンドは1回戦でオーバーGの反則で失格、敗退となっていた。エンジンの冷却部分のトラブルだった。 だが、今季からは、新たにアメリカのサンディエゴに機体を整備する作業場を持つピーター・コンウェイ氏をテクニシャンとしてチームに招聘しているため、アブダビ大会の終了後、その作業場で大規模な修正と改良を加えた。スピードアップを図るため、エンジンカバーに改良を加え、冷却効率をアップさせ直線でのスピードに磨きをかけた。トップチームの主流となっている両翼の端に「ウイングレット」と呼ばれる小さな翼を付ける改造は行わなかったが、予選直前の練習フライトで、参加選手中、最速の58秒909をマークするなど、サンディエゴでの機体改造に大きな成果が見られた。 今季の開幕を前に室屋は、「目標は、ズバリ総合優勝。シーズンは長いので、初戦から淡々と着実にいきたい。総合優勝するためには全8戦のうち6戦でファイナルに残り、2勝以上が必要になる。チームのポテンシャルから言えば、100パーセントを出しきれば、どの大会でもファイナルには進むことはできる」と、目標を語っていた。まずは総合優勝のために必要なノルマの2勝以上のうちひとつをクリアした。 6月の控える地の利がある千葉大会で連覇を果たせば、その大目標の達成も視界に入ってくる。