『若草物語』涼と衿の停滞していた関係に小さな変化 長濱ねるの“本格登場”も間近か?
原作『若草物語』で衿のモデルにあたるベスには悲しい結末が……
一方、恵(仁村紗和)の職場では、同僚の佐倉(酒井若菜)が上司のセクハラ行為を告発する事態が発生。しかし非正規職員である佐倉の訴えは、誰からも真摯に受け止められることはなかった。佐倉の孤立する姿に心を痛める恵だったが、自身の雇い止めへの不安から、ヒアリング調査での証言を躊躇してしまう。涼とは対照的に周囲の空気を敏感に察知してしまう恵。周りが見えるからこそ、この板挟みの状況にもがき苦しんでいるのだろう。 家族それぞれが人生の岐路に立つ中、涼と三女・衿(長濱ねる)の停滞していた関係に小さな変化が訪れる。2年前から送り続けていたメッセージに、ついに既読マークが付いたのだ。律(一ノ瀬颯)の後押しもあり、涼は意を決して衿に電話をかける決心をする。これまで涼の回想シーンでしか姿を見せなかった衿の、ついに本格的な登場が近づいているのかもしれない。 過去の回想シーンでは、衿が涼に「お姉ちゃんと私はずっと結婚しないでいよう」と語りかけ、涼も「いいよ~結婚しない同盟!」と笑顔で応じるなど、姉妹の絆を象徴する場面が印象的に描かれていた。しかしそのどれもが涼の視点からのものであり、衿が本当のところは何を考えているのかは、正直なところまだはっきりとはわからない。 原作『若草物語』では、衿のモデルとなったベスが猩紅熱で倒れ、そのまま容態が悪化するという展開も。音信不通だった衿の身にも、病に絡んだ運命が待ち受けているのではないかと、視聴者からは心配の声も上がっている。なぜ衿は突然、連絡を絶ったのか。どこかで夢を叶えて幸せに暮らしてくれていればいいのだが、やや不安な雰囲気が漂う第7話の幕開けとなりそうだ。
すなくじら