国内最大の米コンクールで渡久山さんの「縁結び」が特別優秀賞に 鴨川(千葉県)
山梨県北杜市で開催された第26回米・食味分析鑑定コンクール国際大会の「都道府県・海外地域代表お米選手権」で、JA安房鴨川水稲研究会の渡久山克子さん=鴨川市北風原=が出品した「縁結び」が、特別優秀賞を受賞した。同研究会に所属する米農家の受賞は、3年連続となった。 同コンクールは、「お米のソムリエ」の育成事業などを展開する民間組織の「米・食味鑑定士協会」が主催。国内最大規模の“米のコンクール”として回を重ねている。 国内外の米を一堂に集め、審査・評価することにより、安全性や良食味を求めて「良質な米づくり」に取り組む生産者・団体を側面から支援。当年度米の評価を確立することで、市場価値を高めることにもつなげようという。 今年のコンクールは、▽国際・総合▽都道府県・海外地域代表お米選手権▽大型農業法人▽7カテゴリの栽培別▽全国農業高校お米甲子園▽お米甲子園プレゼンテーション▽小学校――の7部門で行われ、食味計、味度計による数値と専門家による評価で賞が決められた。 「長狭米」ブランドの産地として知られる長狭地域の米農家でつくる同研究会では、米の食味向上を目指し、独自の取り組みを展開している。同コンクールには、2017年から出品しており、これまで早場米の部、都道府県・海外地域代表の部などで金賞に輝いている。 渡久山さんは、同研究会の田代朗会長、千葉米食味コンクールで知事賞の川名一将さん=同市成川=、第2席の運営委員会会長賞の廣部信義さん=同市川代=らと市役所を訪問し、長谷川孝夫市長にそれぞれ受賞を報告した。 渡久山さんは「縁結びは、粘り強く後味がさっぱりしていて、何のおかずにも合います」と特長を紹介。今年の米づくりについて「高温障害を防ぐため、夜の水くみなどの管理を工夫しました」と話していた。