島根県松江市にも滞在し、日本文化を愛した明治の作家・小泉八雲。その妻・セツをモデルにしたドラマがNHKの朝の連続ドラマで来年秋から放送されることになりました。 松江市民 「うれしかったですね。松江市が有名になってくれたらいいと思ってます」 「キャスティングは、ちょっと興味があります」 ドラマのモデルとなるのは小泉セツ。セツは、松江藩家臣の娘として生まれ、英語教師として赴任したアイルランド人の小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と結婚しました。その小泉セツが朝ドラのモデルとして取り上げられることに。 小泉セツのひ孫にあたる 小泉八雲記念館　小泉 凡 館長 「父はね、直接セツに会ってるんですね。僕はね会ったことないんですけど」 小泉八雲記念館館長で、小泉セツのひ孫にあたる小泉凡さん。今回のドラマ化を最も喜んだ人の1人です。 小泉八雲記念館　小泉 凡 館長 「当時の出雲の人としては、非常にオープンマインドで前向きな生き方をした人だと思うんです。ちょうどそういう女性に光を当ててくださるというのは、大変うれしいことです」 小泉セツは当時としては珍しい国際結婚。36歳の時に夫の八雲を亡くしましたが、4人の子どもたちを育てました。 小泉八雲記念館　小泉 凡 館長 「日本中の方に注目していただけるし、山陰地方に多くの方が来てくださるんじゃないか、今から正直それが一番わくわくします」 朝ドラで期待されるのが経済効果。2010年に水木しげるさんと布枝さん夫妻がドラマ化された年は、水木しげるロードの観光客が前年の2倍以上に。その後もコロナ禍前の2019年まで多くの観光客が訪れました。 小泉セツと八雲は山陰各地に旅行していて、波及効果も期待されています。 境港観光協会　古橋剛 シニアマネージャー 「ゆかりの地みたいなところはピックアップしていって、やっぱり圏域にお客さんが来ていただけるような形になるといいなというふうに思っています」 早くも松江市以外にも期待が広がっている朝ドラ効果。ドラマは来年春に撮影が開始されるということです。