ハンバーガーなどブランド化 熊本・合志市で「コウシミーツ」プロジェクト始動
熊本県合志市の地域おこし協力隊員、伊藤和宏さん(31)が、市の地域課題解決や商品のブランド化を目指す「K[コ]OHS[ウシ]HI M[ミー]eet[ツ]’s」プロジェクトを立ち上げ、16日に初会合を開いた。伊藤さんは「地元の人たちと一緒に市をより良くしたい」と意気込む。 北海道出身の伊藤さんは飲食業などを経て、知人の紹介で2022年11月に協力隊に就任。「合志は名所や特産物が何もない」と言う地元の人たちの言葉とは裏腹に、種類豊富な農産物や全国で活躍する事業者に着目し、人と人をつなげることを軸に活動している。 今年4月には、特産品やイベントを創出し、地域課題の解決にもつなげようと「コウシミーツ」と銘打ったプロジェクトを始動。地元のパン店や酪農家、養鶏業者、熊本市のシェフらをつなぎ、ビーフサンドやハンバーガー、サツマイモのプリンなどを試作した。 御代志市民センターであった初会合には、市民や市職員ら約40人が参加。プロジェクト関係者によるトークセッションがあり、熊本デザイン専門学校の協力で学生が考案したプロジェクトのロゴを披露した。ロゴは約180案が寄せられ、市のゆるキャラ『ヴィーブルくん』をイメージしたという2年の磯崎姫奈さんのモスグリーンと茶色を基調にした作品を選んだ。
会合は年1回開催する予定。協力隊退任後は起業し、同市を拠点に活動する予定という伊藤さんは「人とのつながりを生かして、市の『何もない』との印象を変えていきたい」と話している。(豊田宏美)