星街すいせいさんの歌で魅せるライブは圧巻。武道館ライブも決まり、スターの原石にはもうとどまらない。最高のスタートを切ったライブツアー埼玉公演のリポートをお届け
2024年11月14日(水)、女性VTuberグループ“ホロライブ”所属の星街すいせいのライブツアー2024“Spectra of Nova”埼玉公演が、さいたまスーパーアリーナにて開催されました。ライブツアーの記念すべき最初の公演をリポートしていきます。 【記事の画像(87枚)を見る】 開幕から飛ばしまくりのセトリに、新曲を添えて。ライブツアー最高のスタートを切る ライブ開始前から、会場では星詠み(星街さんのファン愛称)たちによる「すいちゃんは~今日もかわいい!」のコールですでに賑わっていました。そんな中、星街さんみずからが会場アナウンスを行い、さらに盛り上がりを見せます。 そして、いよいよカウントダウンとともにライブが開幕。ペンライトで青色に染まった会場に星街さんが登場し、『駆けろ』を口からCD音源と言わんばかりの圧倒的な歌唱力で歌い上げます。続いて、会場を真っ赤に染め上げたのは『灼熱にて純情(wii-wii-woo)』。初っ端からとんでもない飛ばしようで、会場はすでにボルテージマックス。楽しそうに歌う星街さんの笑顔も印象的でした。 会場の熱が冷めないまま、Giga & TeddyLoid書き下ろしの新曲『AWAKE』を披露。前日11月14日に「無料チラ見せパートで初披露します!」と告知していたこともあり、期待していた人も多いはず。その期待に力強い歌声で応えます。心臓に響くような重低音、サビでの爆発力はライブとの相性が抜群で、かなりの衝撃を受けました。 開幕3曲から会場の熱を一気に上げた星街さんは、「彗星のごとく現れたスターの原石! バーチャルアイドルの星街すいせいでーす!」とおなじみの挨拶とともにMCへ。「すいちゃんは~? 今日もかわいい!」のコール&レスポンスをバッチリ決めて、「やはりライブは楽しいですね!」とライブをできる喜びを語りました。そして自身のスマホを操作して、先ほど披露した『AWAKE』のMV待機場をセッティング。MVはすでに公開されているのでぜひチェックを! 推しカメラへのアピールや韓国での同時視聴者へ「안녕하세요(アンニョンハセヨ)」と挨拶もして、ライブパートに戻ります。 1stソロライブの衣装にチェンジして、『Je t'aime。~Starry Jet』を歌い上げます。これまでは歌で魅せていましたが、この曲はかわいらしい振り付けが印象的。クラップの真似っこでは会場の一体感が感じられました。 ここでゲストとしてHoshimatic Projectのメンバーが登場し、『GET THE CROWN』を披露します。ときのそらさん、夏色まつりさん、アキ・ローゼンタールさん、大空スバル、常闇トワさん、桃鈴ねねさんさん、博衣こよりさん、風真いろはさんたちの歌声が織りなすかっこいいサウンドと、息ぴったりのパフォーマンスに釘付けでした。細かく位置が入れ替わるフォーメーションダンスは圧巻のひと言。 2ndソロライブ”Shout in Crisis”衣装を身にまとい『みちづれ』、『TEMPLATE』、『ネバーフィクション』をバンド紹介を挟みつつ続けて披露。『みちづれ』は赤い傘を持ったバーチャルバッグダンサーが黒衣装の星街さんをさらに目立たせていました。 その後はMCへ。ブロックごとに盛り上げたり、さまざまな衣装でのパフォーマンスをしてきたこともあり「どの衣装が好き?」と問いかけてみたりと星詠みたちとコミュニケーションを取っていました。ここからライブは後半パートに移ります。 ライブパートに戻ると、星街さんは『なんもない feat. 星街すいせい, sakuma.』を歌います。会場内を駆ける歌声は疾走感を感じられ、聴いていて気持ちがいい。 続けて「声出し足りないんじゃないの?」と会場を煽り、『ビビデバ』を披露。曲中になんと本ライブツアーのキービジュアルに描かれた新衣装に変身! 会場全体で歌って踊るという、ライブならではの最高の演出も用意されており、会場にいた人は堪らなかったはず。ちなみに『ビビデバ』はYouTube再生数が1億を超えたとのこと。すごすぎる……。 爆発的に盛り上がったあとは、アカペラから『Andromeda』を披露。静寂に包まれた会場に、星街さんの美しい声だけが響き渡ります。サビでの爆発は、鳥肌が凄まじかったです。 水面に映る月、その上で歌う星街さんというエモすぎる演出。あまりにも美しすぎて、目が離せませんでした。曲の終了にあわせて皆既月食で月と太陽が重なって、ライトオフになる演出も粋。歌はもちろん、演出のこだわりも存分に感じられました。その後は『放送室』、『ムーンライト』を歌い、ライブ後半とは思えない盛り上がりを見せます。 MCでは新衣装を紹介します。かわいさとかっこよさを兼ね備えた最強衣装。ペンダントや手袋、ウルフカットの髪型、後ろ姿など衣装の隅々までアピールしていました。ここで悲しいお知らせとして「残り2曲である」ことを伝えると、会場には名残惜しい声が溢れます。 「私はここにいるのに、いないような苦悩を描いた曲」を歌いますと、『GHOST』を披露します。ラストのサビ前の一瞬静かになってからの歌い出しは、何度聴いても痺れます。 本ライブを締めくくるのは『ソワレ』で、『GHOST』からの流れも完璧。MVがそのまま現実に現れたような演出には感動した人も多いはず。小さい振り付けとともに、満天の歌声でライブを締めくくりました。 会場と配信のアンコールの声に応えて、再びステージに姿を現します。アンコール1曲目は『天球、彗星は夜を跨いで』。2019年の星街さんのデビュー1周年記念にお披露目された2ndオリジナルソングで、まだ個人勢として活動していたときの楽曲です。当時の歌唱力はもちろんすごいのですが、彼女の成長がより伝わってくるのを感じました。 まだ披露されていない曲の中で、最後を飾るのはやはりこの曲。『Stellar Stellar』です。歌い出しとともにこの日最高レベルの歓声が響き渡ります。ラストのサビ前にライブが楽しかったことを語り、「すいちゃんは~今日もかわいい!」というコール&レスポンスとともに埼玉公演の幕を閉じました。 ライブ終了後には、重大発表として星街さんの夢である日本武道館でのソロライブや、3rdアルバム『新星目録』が発表されました。詳しくは下記記事をチェックしてみてください。 ライブツアーの1発目となる埼玉公演。星街さんの圧倒的な歌唱力、生バンド演奏、パフォーマンス、演出には終始、興奮が収まりませんでした。星街さんが言っていたように「やはりライブはいい」と何度も感じるほど。3万7000人という大きすぎるキャパのさいたまスーパーアリーナを満員で埋めたライブは、ライブツアー最高のスタートを切ったといえます。星街さんの夢だった武道館でのライブも叶い、いよいよ“スターの原石”に収まりきらない存在となってきました。毎度、VTuber界隈に革命をもたらす彼女。ライブツアーは各地で別のセットリストを用意しているとのことなので、残りのライブツアー2公演、そして待望の武道館ライブからも目が離せません。