育ててみよう! 個性派キュウリいろいろ
『やさいの時間』4・5月号で育て方を紹介しているトマト、ナスと並んで「三大夏野菜」ともいわれるキュウリ。今年は、ちょっと変わった個性派キュウリを育ててみませんか? ウェブだけで読める「こぼれ話」では、スーパーなどでは買えない個性派キュウリを紹介します。 みんなのキュウリ栽培の写真
半白キュウリ
実の下半分が白っぽいことから、その名がつきました。「相模半白」(写真)のほか、「馬込半白」「奈良半白」などの品種があります。 見た目はユニークですが、皮が柔らかくてみずみずしく、昔から浅漬けやぬか漬けなどで食べられてきました。韓国で、オイキムチ(キュウリのキムチ)に使われているキュウリでもあります。
加賀太キュウリ
加賀・金沢の伝統野菜の一つで、実の長さ22~27cm、直径6~7cm、重さ600gにもなる大型のキュウリです。 果肉は柔らかいのですが、皮が堅くて日もちするのがうれしいところ。堅い皮をむき、中のタネを取り除いてから調理します。生で食べても漬物にしてもおいしいキュウリですが、金沢では煮物や炒め物にするのが定番なんですよ。
赤毛瓜(あかもうい)
沖縄在来種のキュウリで、琉球野菜の一つ。沖縄県では「モーウイ」と呼ばれます。茶褐色の皮色が特徴的な実は、長さ約25cm、直径約10cm、重さ1kg前後になります。大きいですね! 皮全体が茶褐色になって、ひび割れてきたら食べごろのサイン。堅い皮をむいてサラダや和え物にするほか、煮物や汁の実にしてもおいしいですよ。
ガーキン
ピクルス用の小ぶりなキュウリで、ガーキンのピクルスを「ガーキン」「ガーキンス」と呼ぶ場合もあります。ガーキンのピクルスは、「ピクルスの王様」ともいわれるんですよ。よく、ハンバーガーに入っていますよね。 実の長さは7~8cm、直径1.5~2cmで、皮も果肉も堅くしっかりしているのが特徴です。一般的なキュウリとはひと味違う、自家製ピクルスを作れますね!
いずれのキュウリも、基本的な育て方は一般的なキュウリと同じ。今年の夏は、ちょっと珍しいキュウリを育てて&食べて、猛暑を乗り切りましょう! 次回の「こぼれ話」は、プランター栽培の水やりの極意を紹介します。お楽しみに!〈5月上旬頃公開予定〉 ●誌面で紹介しきれなかったお役立ち情報をウェブ限定で公開する「やさいの時間テキストこぼれ話」より