千葉ジェッツとの大接戦を逃したレバンガ北海道の寺園脩斗「自分が責任感を持って、無理にでもシュートを打てばよかった」
フィールドゴール3/10に終わったゲーム1からカムバック
ただ、オフェンスにおけるパフォーマンスには一定の手応えを得ている。特にフィールドゴール3/10本の9得点に終わったゲーム1からカムバックして精度の高いシュートを沈め、ターンオーバー0で収めたことは大きい。「今日は昨日のゲームを見返して、どのような形で、どこで打てば良いかをちゃんと判断できていたと思います。持ち味とする、オールコートでスピードに乗ってズレを作ってからの得点やアシストが昨日よりできたのもよかったです」 北海道の平均得点はB1リーグ20位の74.2得点。「得点力やタレント性が大きく優れてるチームではない」と話す小野寺ヘッドコーチは、チームの生命線を相手の得点を70点以下に抑えるディフェンスと見定め、ここまでの平均失点は昨シーズンの88.1を下回る80.7としている。とは言え、バスケットボールは得点を入れなければ勝てないスポーツで、ビッグマンや外国籍エースが2桁得点を重ねるだけではB1で勝ち星は増やせない。 寺園は昨シーズンからシュートアテンプトを増やし、得点アベレージを2桁に乗せ、昨年末の富山グラウジーズ戦では27得点、3ポイントシュート5本成功のキャリアハイを達成している。自身が点を取らなければ勝てないという責任感はあるかと問われると、寺園は「それはやっぱりありますね」と答え、続けた。 「ここ数試合、大事な場面でシュートを決めてきました。今日もそのチャンスはあったけど、自分が無理に打つよりはパスで仲間を生かすということを選択したんですけど、シュートタッチも良かったし、自分が責任感を持って、無理にでも打ってもよかったのかなっていうふうに思ってます」 北海道は今週末、約1カ月ぶりにホームに帰って信州ブレイブウォリアーズ(5勝26敗、中地区7位)を迎え撃つ。冷静な判断と『チームを勝たせる』という確固たる意志を持って放たれる寺園のシュートは、仲間たちに求心力、そしてファンに笑顔をもたらせるか。
青木美帆