駒大・大八木弘明総監督 教え子の日本人ワン・ツーに複雑な心境吐露「うれしいけど、パリに行ってほしかった」/東京マラソン
◇東京マラソン2024(3月3日/東京・東京都庁~東京駅前) アボット・ワールドマラソンメジャーズの一つ、東京マラソン2024が3月3日に行われ、男子は西山雄介(トヨタ自動車)、其田健也(JR東日本)と駒大OB勢が日本人ワン・ツー(9位、11位)を占めた。 東京マラソン上位成績をチェック! 今回出場した駒大出身選手では世界選手権代表が3名出場。西山が2022年オレゴン大会、其田と山下一貴(三菱重工)が23年ブダペスト大会代表として注目を集めていた。西山は33.3km過ぎから日本人先頭を譲らず、自己新の2時間6分31秒、其田はセカンドベストの2時間6分54秒と好タイムだったが、パリ五輪マラソンファイナルチャレンジ設定記録の2時間5分50秒には届かず。山下は前半で出遅れて46位(2時間17分26秒)に終わった。 大学時代に指導した駒大の大八木弘明総監督はレース後、西山と其田の好走に「本当にうれしいですが、(パリ五輪マラソンファイナルチャレンジ設定記録の)2時間5分50秒を切れなかったので……」と、五輪代表をつかめなかった教え子たちの活躍に複雑な表情を浮かべた。 33km地点とラスト1km地点の2カ所で教え子を応援した大八木総監督。序盤で出遅れた山下については「事前に体調が良くないということは(三菱重工の)黒木純監督から聞いていた」ようで、其田も含めて「ブダペスト世界選手権組はスケジュール的に難しかったと思う」と慮った。 西山にも「きちんと疲労を取って、(来年に東京で開催される)世界選手権を狙えるなら狙ってほしい」とエールを送り、走り終わった選手たち1人ひとりに声を掛けていた。
月陸編集部