楽天・転換期を迎える再建の1年 新戦力台頭が上位進出のカギ【2024最新メンバーリスト】
2024年を迎え、来るシーズンに向けた各球団の新たな陣容が見えてきた。12球団の最新メンバーリストを各チームの見どころとともにお届けする。 写真=BBM ※情報は1月7日現在 【選手データ】今江敏晃 プロフィール・通算成績
【2023年成績】パ4位 70勝71敗2分、勝率.496、チーム打率.244、チーム防御率3.52 再建を図るための一番大きな変化は今江敏晃新監督の就任だ。現役引退後、育成コーチ、二軍コーチ、一軍コーチを務めた良き兄貴分が、選手に寄り添いながら勝ちに貪欲な姿勢を植え付けていく。12球団最年少監督らしい斬新な発想で新しい楽天を作り上げてほしいところだ。 一軍首脳陣は青山浩二が投手コーチに招集された以外に大きな変化はない。だが二軍では楽天モンキーズでコーチを務めていた真喜志康永が育成総合コーチとして楽天に復帰。昨季限りで引退した横尾俊建、奥村展征が新たにコーチに就任し若返った二軍首脳陣のサポート役としても大きな存在となりそうだ。 一方の戦力は、一見すると大きな変化はないが、投手陣は大きな転換期を迎えている。松井裕樹(パドレス)のメジャー挑戦による則本昂大の抑えへの配置転換や後輩選手へのハラスメント行為による安樂智大の退団で先発、中継ぎ、抑えの柱が揺らいだ。そこで日本ハムで2年間プレーした先発のポンセと広島で昨季44試合に登板したターリーを獲得。日本での実績を持つ投手の獲得は即戦力としての期待の表れ。開幕からフル回転の活躍が求められている。 現役ドラフトではDeNAから櫻井周斗を獲得。昨季ブレークした内星龍が先発に配置転換した穴を埋められるか。ドラフトでは高校生を中心に指名したが、ドライチ・古謝樹は即戦力としての期待も高く、アピール次第では先発ローテーション入りの可能性大。新戦力の活躍は上位進出への大きなカギとなるだろう。 野手では俊足巧打が武器のドラフト6位・中島大輔が1年目から一軍に出場できるようであれば、レギュラー陣の刺激になりそうだ。内外野ともに定位置が決まっている選手が少ないだけに、切磋琢磨しながら世代交代を図っていきたい。 転換期を迎えている今、今江新監督をはじめとする若い力で底上げを図り、3年ぶりのAクラス復帰、さらに11年ぶりの優勝を目指す。