「株価10倍を達成したゲーム株」はこれ!日本株高騰のなか“明暗くっきり”のゲーム銘柄8選
●世界進出に成功したカプコン
2017年末頃から株価が上がり始め、300円台だった株価が、昨年夏には3000円を超えて約10倍を達成したカプコン。『モンスターハンター』のグローバルブランド化、『ストリートファイター』のeスポーツ化などにより海外での売上が増加したことや、旧作のリピート販売が好調を続けていることが評価されています。 PSPや3DSで展開されていたかつての『モンスターハンター』は、海外での販売本数が日本の1/4程度に留まるなど、認知度アップが課題でした。2018年発売の『モンスターハンター:ワールド』の成功はカプコンにとって非常に大きかったといえます。看板タイトルの『バイオハザード』も、VRに対応するなど時代に合わせてブランドを保っています。
●往年のハードホルダー・セガの復活なるか?
ドリームキャストの失敗で経営不振のセガをパチスロ遊技機メーカーのサミーが買収して、2004年に誕生したセガサミーホールディングス。2006年に株価4980円の上場来高値をつけたものの、以降はおおよそ1000~2000円台のレンジ内で推移。 2020年のコロナ禍では巣ごもり需要で他のゲーム株が高騰しましたが、セガサミーはサミーの遊技機事業とセガのゲームセンター事業が不調に……。セガはゲームセンターを売却、撤退するなど苦しい状況が続いています。昨年4月に『アングリーバード』で知られるフィンランドのロビオ社を約1000億円で買収したセガ。その効果が今後現れるでしょうか。
●『パズドラ』大ブレイク後のガンホーは?
2012年にリリースした『パズル&ドラゴンズ』の空前のヒットで、およそ1年間で100倍という伝説的な大相場を演じたガンホー・オンライン・エンターテイメント。2013年に上場来高値16330円をつけたあと、株価は右肩下がりとなり、コロナショックの底で1359円をつけました。現在はなだらかに回復し株価は2700円前後で推移しています。 『パズドラ』のブームは落ち着いたものの、根強くファンに支持され、現在でもセールスランキングトップ10に顔を出しています。この5月には国内累計6200万DLを記録しました。また、低年齢層向けのSwitch用アクション『ニンジャラ』(2020年DL開始)が世界累計1100万DLを突破と、新たなブランドも確立しつつあります。ゲーム事業がメインのガンホー。『パズドラ』の奇跡は再び起こるのでしょうか?