放置すると固定資産税が最大6倍にも!空き家が増え続ける背景と空き家の活用法とは?
社会的に問題になっている「空き家」について、専門家に話を聞きました。 女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。 【写真】空き家問題を画像で解説 今回は、「あなたは大丈夫?空き家問題」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、カンニング竹山さん、藤本美貴さん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんが話し合いました。
台風で空き家の瓦が飛んで隣家の車を傷つけた場合…賠償するのは誰?
現在、管理が行き届かず放置されている空き家が、社会的に問題になっています。団塊世代の高齢化に伴って空き家は今後も増え続け、2038年には2300万戸を超えるという試算もあるそうです。 「ゴミのポイ捨てが多い」「猫が住み着いている」「不審火が心配」など、周りの家にも迷惑をかけてしまう空き家。空き家問題に詳しい「空き家活用株式会社」の和田貴充さんによると、台風で瓦が飛んで隣家の車や通行人を傷つけたりした場合、空き家が火災保険に入っていないと所有者が賠償責任を負うこともあるのだとか。 和田さんは「まずはしっかり管理をしてほしい」と訴えましたが、竹山さんは「相続税がかかるから相続したくない」「家を壊すにしても、その費用はきょうだいの誰が負担するのか」など、家族の中で話し合いが進まず、放置されている現状を指摘しました。 千秋さんは「土地を売れば赤字になることはないのだから、早く解体を進めればいいのでは?」と意見を述べましたが、和田さんによると家の中を誰がどうやって整理するかという問題や、そもそも実家を残しておくかどうかなどで、きょうだいの意見がまとまらないケースも多いのだそうです。 番組には、「愛着がある実家を両親の死後も残したいのだが、維持費を考えると悩ましい」「実家を相続したのだが、毎月家の空気の入れ替えが大変」などの声が届きました。
空き家を管理できない理由は多々あれど…放置すると固定資産税が6倍になる可能性も!
空き家を管理できない理由は多々あれど…放置すると固定資産税が6倍になる可能性も!空き家を管理できない主な理由は、 ・遠方に住んでいる=仕事や自分の家庭があって頻繁に行き来ができず、片付けが進まない ・経済的理由=維持や解体にかかるお金を負担できない ・高齢・健康上の理由=所有者に意思能力がなくなり、家族ではどうすることもできない などがあるといいます。 三木さんは「自分の持っている空き家も、所有者が11人いる状態で話し合いが進まない」と打ち明けました。 「改正空家等対策推進特措法」により、放置されている空き家の固定資産税が最大で6倍になる可能性が出てきたほか、4月からは相続登記が義務化されるなど、空き家を増やさないために行政側も対策を進めていると和田さんは語りました。 しかも誰も住んでいない実家を相続し、維持するとなると、「固定資産税」や「定期的な庭木の剪定代」「電気水道などのインフラ料金」などがかかるといいます。 「月々の負担は数万円程度なのだが、年間通すと28~40万以上。放置している間の合計金額を考えると、大変なことになる」と和田さんが言うと、藤本さんは「もったいない!」と驚きの表情を浮かべました。