バイデン氏「90分間でなく3年半の間にやったことを見て」…トランプ氏との討論会での失敗認める
【ワシントン=田島大志】米国のバイデン大統領は4日放送のラジオ局のインタビューで、6月27日のトランプ前大統領とのテレビ討論会の失敗を認めつつ、「打ちのめされても立ち上がる。トランプを打ち負かす」と述べ、大統領選からは撤退しない考えを改めて強調した。
バイデン氏はインタビューで、「しくじった。私は失敗した」として後悔の念を示した上で、「90分間(の討論会)でなく、(在任中の)3年半の間にやってきたことを見てほしい」と述べた。
バイデン氏は4日、ホワイトハウスで独立記念日を祝うイベントに出席し、集まった群衆に「私はどこにも行かない」などとも呼びかけた。5日には米ABCニュースのインタビューに応じる予定で、このインタビューの内容次第では、再び民主党内から撤退論が高まる可能性がある。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、バイデン氏は3日にホワイトハウスで開いた全米の民主党州知事との会合で、より長い睡眠時間を確保するため、午後8時以降の公務を削減するなど今後の日程を見直す考えを示した。同紙は会合の席上、バイデン氏の選挙戦継続に懸念を示す声も上がったと伝えた。