契約社員でも「ボーナス」ってもらえるんですか? 2年勤めてもらったことがないのですが、請求すればもらえるでしょうか…?
一般的に、ボーナスが支給されるのは正社員というイメージがある人は多いのではないでしょうか。通常の給料とは別の収入となるため、ボーナスの有無は生活にも大きくかかわってくるでしょう。 ただ、契約社員の場合、ボーナスが支給されるのかどうかのイメージが浮かびにくいかもしれません。本記事では、契約社員にボーナスは支給されるのかどうかについて詳しく解説します。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
ボーナスを支給するかどうかは会社次第
「正社員であれば、ボーナスは必ず支給される」というイメージは、必ずしも正解とは限りません。なぜなら、ボーナスを支給するかどうかについて、法的な決まりはないからです。つまり、正社員であっても、会社が支給しないと決めればボーナスをもらえません。契約社員でもボーナスを支給された人がいた場合は、勤務している会社がそういった方針であると考えてよいでしょう。 ・契約社員全員にボーナスを支給している会社は37.6% 東京都産業労働局が行った「令和元年度 契約社員に関する実態調査」によると、契約社員全員に賞与・一時金を支給している会社は37.6%、一部に支給している会社が21.7%でした。一方、未支給の会社は32.7%となっています。 全員・一部を問わなければ、契約社員に対してボーナスを支給している会社のほうが多い結果です。ただ、必ず支給されるかどうかという面で考えると、契約社員にボーナスを支給している会社が多いとはいえません。 また、前回(平成27年度)行われた同調査の結果では、契約社員全員にボーナスを支給している会社は40.8%、一部に支給している会社は40.0%となっていました。これらの結果を見るかぎりでは、契約社員に対してボーナスを支給している割合は減少傾向にあります。 ・同一労働同一賃金ガイドライン 同一労働同一賃金のルールによって、同一の仕事をしている従業員には同一賃金を支給しなければならないと決められています。ボーナスについても同様であり、貢献度が同じ場合は契約社員に対しても同一のボーナスを支給しなければなりません。 そのため、勤務している会社で同一労働をしている正社員がボーナスを支給されているのであれば、会社側は契約社員に対してもボーナスを支給する必要があるといえます。 ・重要なのは就業規則に記載されていること 契約社員がボーナスを支給されるかどうかは、会社の就業規則に記載されているかどうかが重要です。そのため、まずは会社の就業規則を確認してみましょう。 また、就業規則に記載されていたとしても、ボーナスが支給される条件を満たしていなければ支給されない可能性があります。ボーナスが支給されていなかった場合に会社側に請求するためには、これら2つの条件に当てはまっていなければなりません。
会社の就業規則を確認することが重要
会社の就業規則に記載されており、条件を満たしていれば、契約社員に対してもボーナスを支給している会社はあります。ボーナス自体は法的な決まりがあるわけではなく、各会社が決められるものであるため、就業規則に記載されていなければ請求することはできません。就業規則に記載されており、条件を満たしているにもかかわらず、ボーナスが支給されていない場合は会社に請求することも可能です。 出典 東京都産業労働局 契約社員に関する実態調査(概要版) 厚生労働省 同一労働同一賃金ガイドライン 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部