ニュアンスカラーを楽しむ品種が続々登場。「秋色」への変化がドラマチックなアジサイ
咲き始めはもちろん、「秋色」と呼ばれるニュアンスカラーも楽しむアジサイが続々登場。その人気から、最近は温度調整をして、5月に秋色で売り出す品種も登場しています。『趣味の園芸』6月号のアジサイ特集では、花色の変化が美しい今注目のアジサイ品種を紹介しています。「移ろう色が美しい 最新アジサイ図鑑」より、一部を抜粋してお届けします。 みんなのアジサイのアレンジ・活用写真
「秋色」への変化がドラマチックな品種
「スイートアリス」 淡いクリーム色にピンクの覆輪咲きから、桃色、さらには少しずつ緑色みを帯び、最後には秋色へと何通りにも花色が変化。肉厚で少しフラットな萼片がびっしりと重なり、ボリューム感もたっぷり。ブルーもある。
「モンテ」 咲き始めはレモンイエローで、徐々に色が入り、やさしげなブルーへと色変わりする。厚めの萼片にくっきりとした筋が入る様子はハボタンのようで、ほかにない個性。装飾花は直径7~8cmにもなり、存在感も満点。ピンクもあり。
美しい花姿はもちろん、アジサイの大きな魅力は、時間とともに色合いが移り変わることではないでしょうか。咲き始めから終わりまで自分で育てて、日々見ていてこそわかるもの。買って終わりではなく、そこからが美しさをたどる始まりなのです。6月号ではほかにも色変わりが美しい、多彩な最新アジサイを紹介しています。 教えてくれた人/塩見亮一(しおみ・りょういち) 園芸研究家 抜群のフットワークと行動力で全国の生産地を探訪し、鋭い眼力で名花を発見。アジサイの咲き始めから終わりまでをくまなく観察し、巧みな表現力でその魅力を伝えるメッセンジャー。 ●『趣味の園芸』2024年6月号 「移ろう色が美しい 最新アジサイ図鑑」より