第94回選抜高校野球 組み合わせ抽選 京都国際VS長崎日大 第2日第2試合 /京都
<センバツ2022> 阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で18日に開幕する第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社など主催)の組み合わせ抽選会が4日、開かれた。京都国際の1回戦は大会第2日の19日、第2試合(午前11時半開始予定)で長崎日大(長崎県)と対戦することが決まった。春夏通じての甲子園初出場、初勝利を果たした前回のセンバツ。昨夏の甲子園ベスト4を経て、全国制覇はもはや、夢ではない。【千金良航太郎】 新型コロナウイルス感染対策のため、抽選会は2021年に引き続き、ウェブ会議システム「Zoom」を使ったオンラインであった。京都国際の辻井心(じん)主将も京都市東山区にある校舎の一室から参加し、番号を読み上げる形でくじを引いた。 辻井主将以外の選手たちはグラウンドで練習していたが、組み合わせが決まった午後3時半ごろ、小牧憲継監督が選手を集めて「長崎日大に決まった」と伝えた。選手たちは真剣な面持ちで聞いていたが、次第に頰を紅潮させ、聖地で戦う実感に高揚していた。 オンライン抽選会を終えた辻井主将は「対戦相手が決まり、より気が引き締まった」と実感を口にした。長崎日大については「左右の良い投手がいると聞いている」と印象を語り「どことぶつかっても、粘り強く最後まで諦めない、自分たちの野球を貫き通したい。まずは初戦を突破したい」と意気込んだ。 小牧監督によると、大会第2日という日程は「投手の球数制限を考えると有利」という。早いうちに1回戦をこなせると2回戦まで日数が空き「1週間で500球以内」の球数制限を意識せずに主戦の左腕・森下瑠大(りゅうだい)投手(2年)を起用できるからだ。ただ、「キーは平野になる」と小牧監督が語る通り、右腕・平野順大(じゅんた)投手(2年)がいかに「ダブルエース」の一翼を担えるかが、上位進出の鍵になりそうだ。 「目標は日本一」。そう語る辻井主将に迷いはない。初戦まで約2週間。頂点を目指し、ナインは今日も鍛錬に励む。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇07年夏にベスト4 長崎日大 1967年創立の私立校。センバツ出場は23年ぶり3回目。甲子園には春2回、夏9回出場し、最高成績は2007年夏のベスト4。昨秋の公式戦8試合の通算チーム打率は3割5分超、計62得点と打力に自信を持つ。投手陣は右腕・種村隼、左腕・川副良太の両2年生投手の継投で勝ち上がった。OBに大瀬良大地投手(広島)、サッカー日本代表の森保一監督ら。 〔京都版〕