【ファルコンS予想】波乱の要因は距離と馬場!? 血統から好走に黄色信号が灯る人気馬とは
今週の土曜日は、中京競馬場でファルコンステークス(GIII・芝1400m)が行われます。 【写真】ソンシのこれまでの軌跡 昨年は三連単83万馬券と大波乱になったファルコンS。22年も三連単は23万馬券になっていますし、15年も三連単63万馬券と波乱になっています。 過去10年のファルコンSは全て芝1400mで行われています。主要なGIが行われる根幹距離ではなく、非根幹距離での一戦となります。根幹距離とは求められる適性が違うという事が波乱になる要因のひとつと言えそうです。 また、過去10年のファルコンSは良馬場で行われたのが5回。道悪での開催が5回となっています。先述した三連単で20万円を超える波乱となった3レースは全て道悪での競馬でした。芝が道悪になればタイムが出にくい状態となり、能力が足りない馬でも好走する可能性が出てきます。さらには馬場の巧拙を見極める必要もありますので、これも荒れる理由になっているのだと考えられます。 土曜日の中京競馬場は晴れ予報となっていますが、日曜日には雨が降る予報も出ています。今年も道悪になる可能性が残っていますし、馬場状態次第では昨年同様の波乱になるかもしれませんので、週末の天候には注意したいところです。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 父ミスプロ系(ただし、父キングカメハメハ系は除く) [0-0-0-22]複勝率0% 該当馬:ソンシ、ハクサンイーグル (過去の該当馬:19年ヴァッシュモン1番人気6着、15年フミノムーン1番人気4着) ※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。 上位人気が予想されるソンシが該当しました。 キングカメハメハやその血を受け継ぐ種牡馬を父に持つ馬には好走例があるものの、それ以外の父ミスプロ系の馬は苦戦傾向となっています。 ファルコンSが行われる中京芝1400mは、短距離向きのスピードを備えている事はもちろんですが、直線には坂が設けられていますし距離は400m以上となっています。瞬発力や馬力、スタミナなども備えている事が重要なコースと言えます。 キングカメハメハやその血を受け継ぐ種牡馬の子供は総合力の高さを活かして好走していると考えられます。 しかし、それ以外の父ミスプロ系に関しては、キングカメハメハ系に比べると総合力で劣り、結果が出ていないのではないでしょうか。 ソンシの父はキングカメハメハの血が入っていないミスプロ系で過去の傾向と合致。さらに過去10年のファルコンSではイギリスやアイルランドなどのヨーロッパで生産された馬は全て馬券圏外。ソンシはアイルランド生産馬でこのデータにも一致してしまいます。 これまでの成績から上位人気が有力なソンシですが、不安要素を抱えているのは事実ですし人気ほどの信頼はしづらい印象です。ここはソンシの評価を思い切って落として予想を組み立てるのも的中に近づくためには必要なのかもしれません。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。