短いパー4は「ワナを見抜く」必要あり!? ピート・ダイ設計コースでの「出だしボギー」のマネジメントとは?
400ヤード以上のパー4では「短いパー5」のつもりでプレー
一般的に難しいコースに分類される「JGM笠間ゴルフクラブ」。「悪魔の設計家」といわれたピート・ダイ氏のコースの特徴である戦略的な池とバンカーの配置に加え、緩やかな傾斜があり平らな場所から打てないセカンドショットにはショット力が求められます。 【写真】恐怖の浮島グリーン! これが設計家ピート・ダイのすごさが分かる日本のコース3選です
こんなコースで「100切り」をしたいゴルファーは、ドライバーからパターまで万全の準備で臨まなければいけません。 南コースの1番は413ヤードと距離のあるパー4で、セカンドショット地点からグリーンまで池とバンカーが続く意地悪なデザインが特徴的です。 ティーイングエリアに立つと右の林が目に入るのですが、警戒し過ぎて左に打ってしまうと残り距離が長くなり、余計に左サイドの池やバンカーにつかまりやすくなってしまいます。 100切りゴルファーは「短いパー5でパーを取るつもり」で、まずはセカンドが打てる場所に置くことを優先しましょう。ドライバーに固執せず「朝イチでもボールに当たる」という自信がある番手でティーショットすることをオススメします。
セカンドショット以降も全く気が抜けません。グリーンの中心より左側はすべてペナルティーのつもりで、とにかく「右に打てる番手」でアプローチが可能な場所まで打つしかありません。 見た目以上に右サイドは広いので、ここからアプローチができれば「出だしボギー」も見えてきます。パー4ですが距離や番手よりも「方向最優先」でプレーしてみてください。
短いホールには必ずワナがある
西コースの1番パー4は、距離が短く左右も傾斜になっているためトラブルになりづらい形状、ティーショットのプレッシャーは非常に少なくなっています。 左の林が目に入りますが、右方向にミスした場合に比べてワンペナになる確率は低め。250ヤード以内の飛距離ならバンカーにも入らないので「比較的やさしいホール」といえます。
ただし、気負って「ワンオン」などを考えると痛い目を見る危険性も。一般的に「短いホールにはワナがある」といわれていますが、ピート・ダイ氏が短いホールにワナを作らないはずがありません。 短い西コースの1番ホールですが、セカンドショットからワナがあります。ショートアイアンまたはウェッジで打てるぶん、ポテトチップ状で傾斜があるグリーンはピンから遠くに乗ってしまうとスリーパットの危険性があります。 自信があるなら「ピン狙い」もいいですが、ピン位置がグリーン端の場合は「中央狙い」で結果オーライを期待する無難なマネジメントがオススメ。