いつもメールで名前を間違えてくる取引先、どう指摘するのが正解?
人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎) 著者プロフィールを見る ● クイズ 取引き先の新しい担当者はメールのレスも早くて内容も丁寧だが、こっちの名前をいつも間違えている。本当は「田山」だが、「山田」だと思い込んでいるようだ。 今後の付き合いもあるので指摘しておきたいが、いきなり「相手の名前を間違えるのは社会人失格ですよ」と言うのも、社会人として失格な気がする。どう指摘するか? (A)「いきなりですが、問題です。さて、私の名前は何でしょう?」 (B)「ちなみにですが、今日から私、山田から田山に改名しました」 (C)「じつは私の名前は『田山』です。まぎらわしくてすみません」
● 正解は…… B × (A)「いきなりですが、問題です。さて、私の名前は何でしょう?」 ◎ (B)「ちなみにですが、今日から私、山田から田山に改名しました」 △ (C)「じつは私の名前は『田山』です。まぎらわしくてすみません」 ● 解説 うっかりミスはお互い様だし、相手に悪気があるわけじゃないので、腹が立つわけではありません。できれば、これを機に距離を縮められたら理想的です。 とはいえ、Aのお茶目なアプローチは、それこそいきなり過ぎて、付き合いが浅い相手を戸惑わせてしまうでしょう。Cはオーソドックスな伝え方。間違われたこちらが謝ることで、「気にしなくていいですよ」という温かい雰囲気を醸し出すことができます。 オススメはBのフレーズ。こう言われたら相手は自分が送ったメールを確認して、己の間違いに気づくでしょう。その上で、過去は水に流しますよというメッセージも受け取るはず。「えっ、改名ですか?」と素で不思議がられたら、それはそれで一興です。
石原壮一郎