ノンフィクション作家・佐々涼子さん 56歳で死去 悪性脳腫瘍で闘病
『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』などで知られる、ノンフィクション作家の佐々涼子さんが悪性脳腫瘍のため、1日に亡くなったことが分かりました。56歳でした。
ベストセラーとなった佐々さんの作品『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』を出版した早川書房は2日、公式サイトで「ノンフィクション作家の佐々涼子氏が9月1日に逝去しました。謹んで御冥福をお祈りします」と報告。 『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』は、東日本大震災によって大きな被害を受けた製紙工場が復活を遂げるまでの人間ドラマを描いており、第49回新風賞特別賞などに輝き、話題となりました。
佐々さんは、1968年生まれ。2012年に『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』(集英社)で第10回開高健ノンフィクション賞、2020年に『エンド・オブ・ライフ』(集英社インターナショナル)で第3回本屋大賞ノンフィクション本大賞を受賞しました。
2022年には『ボーダー 移民と難民』、2023年には『夜明けを待つ』を発表。悪性脳腫瘍と診断され、闘病生活を送っていましたが1日に亡くなったということです。