SKハイニックス、321層のNAND量産開始…サムスンを抜き「最高層」を占める
SKハイニックスがセルを業界で最も高く積み重ねたNANDフラッシュ製品を量産した。これでサムスン電子を抜き「最高層」の座を占めた。 SKハイニックスは21日、世界最高層である321層の「4D NAND」の量産を開始したと発表した。垂直型NANDとも呼ばれる4D NANDは、データを保存するセルを垂直に積み上げたメモリー半導体製品だ。高く積むほど、データの保存密度と処理速度が改善される。今回量産する製品は、一つのセルに3ビットを記録するトリプルレベルセル(TLC)方式で、容量は1テラビット(Tb)だ。 サムスン電子としては半年ぶりに最高層の座を奪われることになった。サムスンは4月に報道資料を出し、「最高層数」のTLC垂直型NAND製品の量産を開始すると明らかにした。具体的な層数は明らかにしなかったが、業界では280層水準と知られている。ハイニックスは当時238層の製品を量産していたが、もともと来年に予定されていた321層の量産日程を今回繰り上げ、再び先頭に立つことになった。 大容量NAND製品は最近、人工知能(AI)ブームのおかげで脚光を浴びている。AIデータセンターにはデータ伝送速度が速い高帯域幅メモリー(HBM)だけでなく、大規模なデータを長期間保存するメモリー半導体も必要だが、NAND基盤の大容量保存装置(SSD)がこれに適合する製品に挙げられる。ハイニックスの今年第3四半期(7~9月)の企業向け保存装置(eSSD)の売上は、直前四半期より約20%増えた。 イ・ジェヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )