J1アビスパ福岡のルーキーGK菅沼一晃の刺激的な日々 「どんどん良くなっているのを感じています」
J1アビスパ福岡に福岡大から加入したルーキーの菅沼一晃(22)が日々の成長を感じながら公式出場を目指している。2022年には全日本大学選抜に選ばれた186センチのGKは「練習やキャンプで、自分の中でどんどん良くなっているのを感じています」と実感を込めた。 ■佐藤凌我がベススタで夫人と寄り添い2ショット【写真】 経験豊富なGK陣と刺激的な日々を過ごしている。「J1経験がある選手は勝負強い。大事なところで仕事ができる選手だと思います。それぞれ特長があるので、それを盗んで、自分の良さに変えていければ」 長谷部茂利監督が率いるアビスパのJ1定着を支えた村上昌謙はJ1、J2通算130試合出場。永石拓海は今季のリーグ戦全4試合でゴールマウスを守る。大学の先輩の永石は高い評価とともにプロのキャリアをスタートしたが、レギュラーをつかめない日々を味わい、昨季のルヴァン・カップ優勝に貢献するなどで才能が開花した。坂田大樹は地域リーグからJ1のクラブに成り上がってきた。 ルーキーイヤーは、個性あふれる先輩と塚本秀樹GKコーチの下でトレーニングを重ねる。「セービングのレパートリーやステップ、ハイボールと自分の課題も、練習でどんどんうまく動けるようにもなっています。それがゲーム(練習試合)でも、少しずつ見えるように、出せるようになってきた」と自信深める。 大学4年だった昨年はアビスパへの加入内定後に満足のいくパフォーマンスが出せず、大学の公式戦出場もままならなくなった。「去年のことは切り替えて。今はもう本当に全然違うので」。ある日の練習では「ナガ君(永石)と最後まで一緒にやらせてもらって、ステップの自分の課題にアドバイスをしてもらいました」という。 「まず今年は(公式戦)出場。そこがないと先はないと思っているので、そこまで持っていけるようにしたいと思います」。先輩たちから学び、競い、一つしかない厳しいポジションに挑む。(向吉三郎)
西日本新聞社