転校生は怪物「メドゥーサ」!?「みんな違って当たり前」の世界観が描かれた“新感覚ストーリー”に「ずっと読んでいたい」の声【作者に聞いた】
日本の高校に転校してきた女の子、怪物「メデューサ」。彼女が視線を集めたのは怪物だからではなく、「海外生まれ」だったから。人外の存在が当たり前に混ざりあって暮らす世界で、メデューサに話しかけてきたのは、前の席に座る妖怪「二口女」の少女で――。 【漫画】本編を読む 牧瀬初雲(まきせしょうん)(@makkyisu1)さんの創作漫画「転校生メデューサと二口女」は、pixivで7000ブックマーク以上を数える人気作品。読者からは「平和じゃない容姿たちの平和な日常」「新感覚な話」「ずっと読みたくなる漫画」と好評を集めている。ウォーカープラスでは作者の牧瀬さんに、同シリーズの舞台裏をインタビューした。 ■お互いが違いを受け入れる世界を描く 舞台は妖怪たちが住む世界の日本。転校生のメドゥーサ「メディ」は注目を集める。彼女の頭に蛇がいるからではなく、メドゥーサは珍しい種族で、同級生たちにとって「外国人」に見えたからだった。人見知りで友達を作りに消極的なメディ。そんな彼女に、後ろの口で話しかけてきたのが「妖怪二口女」の「二口告」、転校初日に2人は友達となった。 登場人物それぞれが、特性を持ちながらも「普通の高校生」として日常を送っている。異種族の個性と高校生の青春が交差する、奇妙で穏やかなストーリーが魅力だ。 内気な「メディ」と社交的な「告」、2人のキャラクターの誕生について、「お話を作るうえで、対照的な部分が多いキャラクター2人というのはかなり動かしやすい形です。そこで、クールっぽいけどどこか抜けているメディと、明るくて人当たりのいい告というキャラクターが生まれました」と牧瀬さんは語る。 作品の核となっている異種族が共存する世界観について、「『みんながお互いの違い』を受け入れているといったような描き方をしています。この作品ではあんまり暗い話は描きたくないので、違うことが当たり前で、体の特徴に触れることはあってもそれがネガティブな話にはいかないようにしています」と、明るい雰囲気を出すよう意識しているという。 最後に、創作で楽しんでいるポイントについて尋ねると「画面作りやキャラクターデザインよりも、キャラクター同士の掛け合いを描くのが楽しいですね」と語った。 異種族たちの日常を通して、違いを受け入れる大切さを伝える牧瀬さんの作品。その穏やかな世界観が読者の共感を集めている。 取材協力:牧瀬初雲(@makkyisu1)