【ONE】タン・カイがタン・リーをTKO、フェザー級統一王者に
ONE 166: Qatar 2024年3月1日(金)カタール ルサイル・スポーツアリーナ 【写真】フィニッシュの右フック ▼ONE世界フェザー級王座統一戦 5分5R 〇タン・カイ(中国)正規王者 [3R 4分48秒 TKO] ※右ストレート→パウンド ×タン・リー(米国/ベトナム)暫定王者 ※タン・カイがフェザー級統一王者に 2022年8月の『ONE 160』以来の再戦。前戦ではタン・カイがタン・リーを判定3-0で下し、中国人男性初のONE王者となっている。 タン・カイは2022年3月のキム・ジェウン戦で強打を爆発させて1R KO勝ち、ONE6戦無敗でタン・リーに挑戦すると、4Rに左フックでダウンを奪って判定勝ちで新王者となった。しかしその後、タン・カイは負傷のために欠場が続き、今回が1年7カ月ぶりの復帰戦となる。 対するタン・リーは、2020年10月にマーティン・ニューイェンを3R TKOでベルトを巻いた。当時、ONE5戦無敗でタン・カイの挑戦を受けたが、判定負けで王座陥落。その後、タン・カイの負傷欠場もあり、2023年10月にイリヤ・フレイマノフと暫定王座決定戦を戦い、1R、内ヒールフックを極めて一本勝ち。暫定王者となった。 正規王者のタン・カイは、会見で「初の中国人(男子)MMA世界王者になれたことを誇りに思うし、今週の金曜日にはタン・リーとの再戦に勝つつもりだ。カタールという国を愛しているし、ここにいることを誇りに思っている。金曜日の夜、タン・リーを相手に、そしてファンのために壮大なショーを見せるよ」と、王座統一に自信。 さらに今回のタン・リー戦に向けて練習環境を変えてきたという。 「我々の新しいコーチはロシアのダゲスタン出身で、シンプルで実践的な戦闘スタイルに重点を置いている。打撃からグラウンドへのシームレスな移行は、ロシアの戦い方の強さだ。ファンのみんなには、完全にアップグレードされた、別の自分を見てもらえることを願っている」 ライアン・ホール仕込みのタン・リーの足関節についても「僕も常に万全の準備をしてきたし、もちろんヒールフックを理由に戦略を変えるつもりはない。それはあまり重要ではないと思う。ヒールフックはそれほど複雑ではなく、誰でもできるから」と問題ないとした。 王座戦の5Rに向け、「挑戦者として5R戦い抜くのは普通のこと。プロの格闘家にとって最も重要なことは勝つことだ。勝つことだけに集中したいし、もちろん勝つための最善の方法は早めにゴールすることだ。まばたきしないでほしい、一瞬で彼をKOする」とタン・カイは語っている。 対する暫定王者タン・リーは会見で「みんな、僕が花火を持ってくることは分かっているはずだ。勝利したときの100パーセントのフィニッシュ率は全く下がっていない。俺たちにはやり残したことがある」とコメントした。 また、公式インタビューでは、「前回の試合は、タン・カイとそのチームが練り上げた素晴らしいゲームプランと、この数年で最悪だった自分のパフォーマンスと意思決定の結果が組み合わさったものだった。今回は、リマッチが組まれるまで時間がかかった。自分にとってはゲームプランを練り上げる時間をとりとれた。まったく違った試合になるだろう。 1回目の対戦ではこうすべきだった、というような戦いを披露するのが楽しみだ。試合はフィニッシュ決着になるだろう。自分のキャリアでは、もう判定には持ち込みたくないんだ。全力で攻め込んで、プレッシャーをかけていく。タン・カイは試合序盤から自分のパワーを感じることになる。正直に言おう。1Rで終わらなかったら驚きだ。なぜなら彼は試合の序盤で眠らされるからだ」とリベンジに絶対の自信をのぞかせている。 1R、サウスポー構えのタン・リー。オーソのタン・カイが中央を取り、タン・リーは左ミドルでけん制。に互いに手数が少なく「アクション」の声がレフェリーからかけられる。 圧力を詰めてタン・リーの頭を下げた動きに右の蹴りを狙うタン・カイ。両者にイエローカード。再開。タン・カイが右を大きく振る。 2Rも中央を取るタン・カイに、タン・リーはダブルレッグも、切るタン・カイは圧力を強め前に出つつ。そこにその前足に関節蹴りを打つタン。リー。喧嘩四つで前手を触り合い。左後ろ廻し蹴りは空を斬る。 3R、左のミドルをダブルで突くタン・リー。両者にイエローカードが出されるなか。タン・カイは右ミドル、じりじりと詰めるなかで、頭を下げて入るフェイントから、角度をつけて踏み込んで右! 後方に倒れたタン・リーにパウンド連打で試合をフィニュシュした。
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