初Vへラストチャンス 福岡・精華女子のU17代表清藤優衣 代表主将の先輩憧れ「自分も世界に」【バスケ・ウインターカップ】
バスケットボールの全国高校選手権(ウインターカップ)が23日、東京体育館などで開幕する。福岡からは男女の各2チームが出場。女子はU―17(17歳以下)日本代表の清藤優衣主将(3年)を軸に県予選を制した精華女子が初の全国制覇を狙っている。 ■U17日本代表の清藤優衣主将【写真】 今大会屈指のポイントゲッターは目標のウインターカップ初制覇へ燃えている。U―17女子日本代表の清藤は高確率の3点シュートと厳しい守備を併せ持つオールラウンダー。「日本一に挑戦できる高校最後のチャンス。絶対に勝ちたい」と気合をみなぎらせた。 2021年東京五輪銀メダリストで、今夏のパリ五輪で主将を務めた林咲希(富士通)の母校。清藤は今夏同校を訪れた林に「恐れずにどんどん攻めることが大事」とアドバイスをもらい「自分も林さんみたいに五輪のような舞台で活躍したい」と強くあこがれた。 7月にメキシコで行われた「U17ワールドカップ」(W杯)では全7試合に先発出場し、チーム3位の平均9・4得点をマークするなど躍動。「高さやフィジカルが上回る外国の選手と試合をし、もっと上手になりたいと思うようになった」と自信を手にした。 直後に地元福岡で臨んだ全国総体は3回戦で昭和学院(千葉)に73―75で惜敗。清藤は3点シュートの成功が10本中2本にとどまった。悔しさをばねに全員でパスの精度と得点力を強化。九州の有力校が集う「U18日清食品九州ブロックリーグ」で初代女王に輝いた。 11月のウインターカップ県予選は全国総体4強の東海大福岡に73―55で完勝し、5年ぶりの優勝。大上監督は「非常に良い状態で本大会に臨める」と自信をのぞかせる。 精華女子は2019年のベスト8が最高だ。「ウインターカップで優勝して世界に飛び立っていけたら」と清藤。先輩たちも届かなかった栄冠をつかみにいく。(山崎清文)
西日本新聞社