【楽天】借金完済!打者一巡の先制攻撃で交流戦首位がっちり「リーグ優勝するための交流戦優勝」
<日本生命セ・パ交流戦:楽天5-4巨人>◇12日◇楽天モバイルパーク 楽天が打者一巡の先制攻撃で、交流戦首位をがっちりキープした。「日本生命セ・パ交流戦」の巨人戦の1回、3番辰己涼介外野手(27)が先制適時打、7番マイケル・フランコ内野手(31)が2号3ランを放つなど、7安打で5点を奪い主導権を握った。先発内星龍投手(22)は6回2失点(自責1)で3勝目。終盤の追い上げを振り切り、勝率5割に戻した。 ◇ ◇ ◇ 辰己節がさく裂した。4月2日以来の勝率5割復帰、5カード連続勝ち越しを決めたお立ち台。楽天辰己涼介外野手(27)は「リーグ優勝するための、まずは交流戦優勝だと思うんで、個人的には顔と名前を覚えてもらえるように引き続き頑張ります」と真顔で宣言した。18年ドラフト同期で、前日11日巨人戦の9回に逆転サヨナラ打を放った小郷の「活躍して名前を知ってほしい」発言をアレンジし、ファンを盛り上げた。 打線を活性化させた。初回1死一塁。辰己はカウント2-1から巨人堀田の146キロ直球を左中間に運んだ。打球はワンバウンドしてフェンスを直撃。先制の適時三塁打を決めた。その後、打者一巡の猛攻で7安打5得点。1回の打者一巡は6安打で7点を奪った22年8月25日ソフトバンク戦以来だった。辰己は2回にも中前打。3試合連続マルチ安打をマークし、直近5試合で21打数7安打の3割3分3厘と好調だ。 試合後、交流戦で決勝打3度の小郷から刺激を受けるかと問われ、即座に否定? した。「特になってないですけど、ほんまに楽天を引っ張っていってもらいたいと思います。小郷は楽天を背負っていくと思います。マジでそう思ってます」と“上から目線”。さらに「(小郷が)楽天のスターになると思います。間違いなく」と予言した。 チームは最大9あった借金を完済し、11勝3敗で交流戦首位をがっちり守った。2位ソフトバンク、オリックスには2ゲーム差。残りは4試合とラストスパートだ。「個人的にはリーグ優勝したいんで、交流戦で優勝しようが、しまいが何とも思っていないです。やれることを1人1人がやるしかないと思います」。辰己らしく締めた。【山田愛斗】 ▽楽天今江監督(5カード連続勝ち越しで勝率5割復帰)「想像はできてなかった。目の前の試合を1試合ずつ戦っていく中で、気がついたら5割に戻せた。本当に先を見据えて戦えるようなチームではないし、まだまだです」 ▼楽天が巨人に連勝し、交流戦はDeNA●○○、ヤクルト○○●、阪神○○○、中日○○●に次いで5カード連続勝ち越し。残る広島戦(14日から楽天モバイルパーク)でも勝ち越して優勝なら、対戦6カードに勝ち越す完全Vは09、11年ソフトバンク、22年ヤクルトに次ぎ史上4度目となる。 ◆交流戦Vの行方 首位の楽天が勝ち11勝3敗。残り4試合で3勝すれば、2位以下の結果に関係なく交流戦初Vが決まる。巨人、中日、ロッテ、阪神、西武は楽天に勝率で及ばない。交流戦は勝率1位が優勝し、優勝賞金3000万円。同率で並んだ場合は(1)勝利数(2)直接対戦成績(2球団の場合)(3)得失点率差(4)自責点率差(5)チーム打率(6)23年交流戦順位を比較する。