Z世代が手掛けるジュエリー「リメルリック」 大学院生のデザイナーに聞くジェンダーに対する意識
プレイリストを作るようにジュエリーを楽しむ
WWD:ジュエリーを着用し始めたのはいつか?
REN:ファッションが好きで、小学校高学年~中学生の頃から母親の指輪や「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」のシルバージュエリーなど着けていた。ジュエリーもファッションの一部だと思っていた。ジュエリーを着けると幸せな気持ちになる。「インスタグラム」を始めたのは12歳の時で、ネイルサロンが打ち出したシルバーアクセサリーなどのジュエリーに注目し始めた。当時は、セレクトショップの「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」「キャンディ/フェイクトーキョー(CANDY/FAKE TOKYO)」などが盛り上がっていて、そのようなジュエリーを提案していた。今でもカルチャー発信している「グレイト(GR8)」は、大好きで、一番イケていると思う。
WWD:自分にとってジュエリーとは?どのように楽しむか?
REN:毎日着用するものもあるが、変身アイテムのようなもの。アニメに出てくるステッキやコンパクト、ベルト的な感覚。お守り的な感覚は全くない。その日の気分でファッションの一部として着けたいものを着ける。例えば「リーバイス(LEVI’S)」のデニムに「ヘインズ(HANES)」のTシャツに「アンブッシュ(AMBUSH)」のキラキラジュエリーを着ける。ジュエリーが変化球になり、かわいいと思う。ジュエリーは身につけられるアートといった感覚で、ムードにより着けるものが変わる。ゴールドやシルバーなど、ジュエリーの組み合わせはパズルのように、音楽のプレイリストを作る感覚と同じだ。
“キラキラ”や“ピチピチ”、ヒールも選択肢の一つ
WWD:ファッションにおけるジェンダーを気にするか?
REN:全く気にしない。個人的には、モードもストリートも、クワイエットラグジュアリーも、デコラティブなものも全部好き。「ジャックムス(JACQUEMUS)」や「ガニー(GANNI)」が好きで、「ミュウミュウ(MIU MIU)」や「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」のようなファッションもいい。今の気分は、「ジャックムス」のピチピチニットが着たい。ラメなどトレンドのキラキラが好きなので、バッグやシューズに取り入れたい。シューズもヒールがあるものが好き。「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の足袋ブーツがジェンダーレスの象徴。「ロジェ ヴィヴィエ(ROGER VIVIER)」が好きで、ビジュー付きのシューズを履いてみたい。女性だったら着てみたいのは、「ヴァレンティノ(VALENTINO)」などのオートクチュール。マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)による「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」など、10年以上前のラグジュアリー・ブランドのウィメンズにも興味がある。