京セラ、業務用特化のスマホ・タブレットの新製品発表 医療・福祉向け新サービスも
京セラは18日、業務利用に特化したスマートフォンやタブレット端末の新製品を発表した。タブレットは、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」の読み取りやクレジットカードのタッチ決済に対応し、ビジネスの現場で幅広い活用ができる。また、医療・福祉向けに現場の負担を減らすための新サービスも発表した。 京セラは昨年5月、「市場性が見いだせなくなった」ことを理由に個人向けスマホ事業から撤退を発表。法人向けの製品やサービスを強化し、7年度にスマートフォンなどを含むコミュニケーション事業の売上高を2700億円に回復させるとの方針を示している。 新製品のスマホは耐衝撃性能の向上やマイナ保険証読み取りなどが特徴で今年10月以降、タブレットは秋以降の出荷を予定している。 また、医療・福祉向けに独自のサービスも展開する。スマホのカメラを薬にかざすだけで自動で種類を判別するシステムを開発中で、医療現場の負担となっていた患者の持参薬確認の手間を削減できるという。ミリ波によって患者がベッドから起き上がったことなどを検知する見守りシステムも開発中で、いずれも8年度以降に提供を予定している。(桑島浩任)