【菊花賞 トレセン特選マイク】ヘデントール・戸崎圭太騎手「僕の好きなタイプですね」
菊花賞の『トレセン特選マイク』は、ヘデントールとのコンビで参戦する戸崎圭太騎手(44)=美・田島=が登場。キャリア6戦4勝の素質馬に16日の追い切りで初めてまたがり、想像以上の感触に声を弾ませた。 ──追い切りで初コンタクト 「いいですね。すごくいい馬です。状態の良さも感じます。レース映像を事前に見てからまたがりましたが、それよりもいい感触を得ました。跳びも素軽く、操縦性も思ったよりも良かったです」 ──直線も3頭併せの真ん中で手応え十分 「木村調教師からは『少し頭を高くして走るのでその中でのハミの取り方を確認してほしい』と。誘導馬がいて直線では後ろの馬が内から来るのでそれと一緒に上がっていく感じでいきましたが、終始手応えが良くていつでも突き抜けそうな感じでしたね」 ──競馬のイメージは 「長くいい脚を使うイメージなので、そのなかでどう組み立てていこうかと考えていきます。クリストフ(ルメール騎手)は『自分のリズムじゃないと(馬が)怒る』みたいなことを話していました。ただ、調教では乗りやすかったし、気性もだいぶ良くなってきたのかな」 ──3000メートルや道悪に対しての印象は 「走ったことがない距離なので、正直なところやってみないと分からないですが、きょう乗ってみての感じでは問題ないなという感触は得ています。馬場については少しくらい悪くなっても大丈夫そう。道中もしっかり体を起こして走れているので」 ──改めてヘデントールに感じる良さは 「軽い走りと弾む感じ。僕の好きなタイプですね。また、こういう馬に巡り合えたのはとてもうれしく、光栄なこと。チャンスのある馬に出合えたので楽しんでいい走りをしてきたいと思います」 ★抜群の手応えでフィニッシュ 日本海S勝ちのヘデントールは、美浦Wコース5ハロン68秒5─11秒7を馬なりでマーク。外エンジェルラダー(新馬)、内ティファニードンナ(1勝)の間に入り、抜群の手応えのまま鼻面を並べてゴールした。木村調教師は「戸崎さんにヘデントールのフォームをどんな感じなのか体験していただきたかった。それがテーマ。ご理解いただけた感じ」とうなずき、「スタミナ部分では両親から非常にいいところを受け継いでいるのではないかと思っています」と3000メートル克服へ期待を込めた。