ブータンで「ねぶた祭」 大使館やJICA、文化交流で披露
ブータンの首都ティンプーで1~3日の3日間、文化交流イベント「ブータン日本週間2024」が開かれた。ブータンで初めてとみられる青森県の「ねぶた祭」が2日に披露され、大勢の現地住民を喜ばせた。 日本週間は在ブータン日本大使館、国際交流基金ニューデリー日本文化センター、国際協力機構(JICA)ブータン事務所が毎年開いている。 ねぶたを紹介するステージは、青年海外協力隊の一員としてティンプー市内の高校に派遣されている大津葵さん(平川市出身)が中心となって計画した。協力隊員らが制作したミニ扇ねぶたが登場し、ブータンの小中学生ら参加者約100人が「ラッセラー」のかけ声とともに踊った。協力隊の指導を受けながら金魚ねぶたも作った。 大津さんは「海外協力隊の活動目標の一つに、派遣先でねぶたを紹介することがあった。ブータンの人々と実現できてうれしい」と話した。JICAの現地事務所で企画調査員を務める須藤伸さん(青森市出身)は「青森が誇る祭り文化をブータンの人たちに紹介でき、親しみを持ってもらえたと思う」と手応えを語った。