ぼる塾・酒寄さん「36歳、お風呂に入っているだけでは清潔感が生まれなくなった」。大人世代の「清潔感」に対する切実な悩み
10代、20代のときは、風呂に入るだけで清潔感が生まれました。シャンプーも洗顔料もテキトーでした。乳液は「ベタベタするから嫌だ」などと言ってつけませんでした。今ではシャンプーのさっぱりとしっとりを間違えることは死活問題です。乳液は「今までの全部嘘だよ。そばにいてね」と、むしろ私が乳液にすがりつくほど立場が逆転しました。 「シャンプーは必ずしっとり!風呂上がりは洗い流さないトリートメント、顔には美容液乳液…」 風呂上がりは漫画を読んでいればよかったのに…。清潔感を手に入れる為に、【風呂+α】の【α】部分が結構な負担になっています。だって毎日です。今まで20年以上もやっていなかったことを毎日! 「顔だけじゃなく、体全体も保湿しないと…」 私は体の保湿はずっと怠っていました。しかし、「身体も顔と同じように保湿する」という真実と向き合わなければいけないのです。私は顔だけではなく、159cm保湿しないといけないのです!初めて自分の身長を「ちょっと大きすぎる」と思いました。 「面倒くさい…毎日159cm…顔だけならまだしも…」 私は最初にオシャレに対していちばん大事なのは【清潔感】と書きましたが、もうひとつ大事なことがあります。それは【継続力】です。 最近、ぼる塾内でも「継続することがいかに難しいか」という話題になったのですが、継続はどの分野においてもとても大変なことです。今までそれをやらないで24時間埋まっていたのにそこに新たなやる気と時間を組み込むんですよ! 「全身の保湿なんて当たり前じゃん」 と、思った方は自分を褒めてあげてください!それはあなたの誇れる【継続力】です!私は保湿をする為に、まず、【継続力】をつけるにはどうしたらいいかと言うところから始まりました。 「どうすれば私は毎日159cm保湿ができるのか…」 考えた結果、私は継続する為に、【継続よりも自分が苦手なことを継続にぶつける】という行動をしました。私は継続が苦手ですが、それ以上に【人の時間を無駄にする】ことが苦手です。小心者なので罪悪感にのたうちまわるのです(自分が努力した上で人の時間を無駄にしてしまった場合は平気です。そう思わないと生きるのが大変過ぎるから)。 「私に必要なのは、はるちゃんだ!」 私は以前、メンバーのはるちゃんから美容法について教えてもらったことがあります。はるちゃんはひとつひとつ、とても丁寧に教えてくれました。保湿についても私は教わりました。間違いなくあのときのはるちゃんは全力でした。 私は「保湿さぼっちゃおうかな…」と思ったとき、【あの日のはるちゃんを思い出す】ことにしました。すると、 「私はあの日のはるちゃんの優しさを無駄にする気か!」 と、どんなに面倒でも159cmの保湿を続けられるようになったのです。私は毎日風呂上がりにはるちゃんのことを思い出しています。そして全身保湿を毎日したら肌は違います。続ければ続けるほど明らかに良くなっています。保湿は大事です。ありがとうはるちゃん。あなたの存在が私の肌を守っています。 皆さんも「続かないなー」と思ったとき、続かない出来事にではなく、「どうすれば自分は継続できるか?」と、いっそ継続に注目すると今の状況を打開できるかもしれません。 そして保湿のダメ押しとして、私は159cm全部顔だと思うことにしました。私は今、足も手も顔だと思っています。(酒寄) 文/酒寄希望(ぼる塾) イラスト/mame 構成/田中絵理子