中国当局、チベット地震の捜索活動を8日終了 行方不明者数は依然明らかにせず
中国当局は、チベットで発生したマグニチュード6.8の地震発生翌日の8日、生存者の捜索活動を終了した。当局によるとこれまでに407人を救助し、避難民の移住や負傷者の治療に重点を移しているという。すでに4万5000人が避難所へ移ったという。 被災地は高地で、夜間はマイナス18度まで下がることから、生き埋めになった人々は生存の可能性は低いとみられる。9日時点の公式の死者数は126人で、7日に国営メディアが発表した人数から変わっていない。 当局は依然、行方不明者数を明らかにしていない。中央政府の広報を担当する国務院新聞弁公室は、ロイターのコメントの求めに応じなかった。 1959年の蜂起失敗以来中国の統治下にあるチベットに外国人記者が立ち入るためには正式な許可が必要だ。 インドに亡命中のチベット仏教の指導者ダライ・ラマ14世は、地震に深く悲しみ、被災者のために祈ると述べた。中国政府はダライ・ラマを「分離主義者」と非難している。