30年前の春放送のロボットアニメとは? 「批判殺到」「大人の事情で急ぎ足」の衝撃!
日本神話をモチーフにしたロボットアニメは「急ぎ足」で終わった?
●『ヤマトタケル』 日本アニメーション製作のSFロボットアニメ『ヤマトタケル』は、TBS系にて全37話が放送されました。 25世紀に地球から離れ、惑星「イズモ」に到達した地球人は、その地で最初に授かった子供を「ヤマトタケル(本作の主人公)」と名付けます。地球人がイズモの地に降り立って12年後のある日、タケルは山のなかで巨大ロボット「魔空戦神スサノオ」を発見します。そして、魔獣「ヤマタノオロチ」の復活をもくろむ魔霊士「ツクヨミ」が、スサノオを奪おうとしたことをきっかけに、タケルは宇宙規模の冒険に身を投じていくのでした。 本作には、ヤマトタケル、スサノオ、ツクヨミのように、日本神話にちなんだ名前のキャラクターが多く登場します。また、巨大ロボットのスサノオは他作品の一般的なロボットに比べて、顔立ちがはっきりしており、仏像や神様をモチーフにしたような印象です。 日本神話とSFを見事に融合した本作について、ネット上では「ストーリー構成がしっかりしていた」など物語を称賛するコメントがある一方で、「後半の展開がかなり急ぎ足な感じがした」と一部不満の声も見られました。当初の予定よりも、少ない話数で構成されることになったという説があり、そのせいで後半が慌ただしい展開になったのかもしれません。 TVアニメ最終話から3年後の世界を描いたOVA作品『ヤマトタケル After War』が1995年に製作され、物語は完全に幕を閉じました。また、本作のOP、EDテーマは広く知られる前のビジュアル系バンド「GLAY」が担当しているのもポイントです。アニメの初期EDテーマ、また特撮映画版『ヤマトタケル』の主題歌となった「RAIN」はGLAYのデビューシングルです。
LUIS FIELD