「観光シーズンなのに営業再開できない」観光客に人気の遊覧船
能登半島の観光名所の一つ「能登金剛」。 この景勝地を海から楽しめるとして観光客に人気なのが「遊覧船」です。 【写真を見る】「観光シーズンなのに営業再開できない」観光客に人気の遊覧船 しかし、地震による影響で春の観光シーズンが始まる今も営業再開ができずにいます。 能登金剛遊覧船・木谷茂之社長 「巌門洞窟自体はほとんど影響はないように見えますけど、鷹ノ巣岩は左側の方が地震の影響で崩れている」 1月1日の能登半島地震で震度7を観測した志賀町にあって、大きな被害を免れた観光名所、「巌門」。能登金剛遊覧船の社長、木谷茂之さんは観光資源が無事だったことにひとまず、安堵しています。 能登金剛遊覧船・木谷茂之社長 「巌門洞窟が崩れてなくなったりしてたら客も楽しみにしているので無事でよかった」 この巌門を含む「能登金剛」は、志賀町の海岸線一帯、29キロにおよぶ奇岩や洞窟などを楽しめる景勝地です。大自然の造形美を海から楽しめる「遊覧船」。 「巌門洞窟」を船で入ったり、高さ27メートルの塔状の巨岩、「鷹の巣岩」などを間近に見ることができ、通常なら春休みに合わせて3月中旬から営業を始めます。 しかし、今年は地震の影響でまだ営業が出来ていません。 木谷茂之社長 「外観に大きな穴が空いたりとか亀裂が入ったりとかはないが、エンジンが油漏れや海水が入ってオーバーホールし整備をやり直す予定」 冬季休業中は遊覧船を近くの港に陸上げしていますが、地震による津波がこの港を襲ったのです。 3隻の遊覧船のうち2隻が海水に浸かりました。 能登金剛遊覧・船木谷茂之社長 「これが発電機なんですがこれが津波が来た跡ここまできた。これが、船を陸に上げ下げする機械だが電気系統がやられていて直さないと今の状態だと遊覧船を海に出せない」 陸上げされた遊覧船を海に戻す機械も津波の影響で壊れ、船を修理したとしても海に戻すことができません。 さらに船を安全に運行するには問題点もあるといいます。 能登金剛遊覧船・木谷茂之社長 「ところどころ浅瀬を走る場所があるので、確認して隆起していて危ないようでしたら避けて通る形を取らないと」
全国からの応援メッセージにも背中を押され再開を目指すことにした木谷社長。資金集めにクラウドファンディングも活用しています。 能登金剛遊覧船・木谷茂之社長 「夏休みまでには復旧を終わらせて通常営業したいと思っている」
北陸放送