藤井聡太竜王と佐々木勇気八段、足湯で一緒に疲れ癒やす 竜王戦あわら対局から一夜明け
将棋の第37期竜王戦7番勝負第2局から一夜明け、藤井聡太竜王(22)=名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖との七冠=と、挑戦者の佐々木勇気八段(30)が10月21日、福井県あわら市温泉1丁目の足湯施設「芦湯(あしゆ)」を訪れた。両棋士は40度の足湯で疲れを癒やしながら、白熱した対局を振り返った。 【動画】一緒に足湯に入る藤井聡太竜王と佐々木勇気八段 対局は10月19、20日、同市の温泉旅館「美松」で行われ、佐々木八段がシリーズ初白星を挙げ、1勝1敗となった。 佐々木八段は「互いに主張の強い手で返し合い、激しい展開になった。難しい局面で手がいいところにいった」と回想。藤井竜王は「かなり強く戦ってくる手順を選ばれ、返すことができず、少し苦しくなってしまった」と反省を口にした。 地元飲食店などが提供した「勝負めし(昼食)」は、「どれも、おいしくいただきました」と口をそろえた。初日におろしそばを選んだ藤井竜王は「福井の名物だと聞いていて、食べてみたかった。本場の味を楽しめた」と笑顔をみせた。あわら温泉の感想を尋ねられた佐々木八段は「癖がなくて入りやすい。部屋の露天風呂もリラックスできた」と和らいだ表情で語った。 藤井竜王は「予想以上に温かい歓迎を受けた」と感謝の言葉を述べ、佐々木八段は「地元プロ棋士登場にも期待したい」とエールを送った。 第3局は25、26日に京都市の仁和寺で行われる。