<神谷浩史×上坂すみれ>「うる星やつら」最終章 「ボーイミーツガール」に懸ける思い 大きな愛を込めて
◇最後は泣いちゃう!?
--上坂さんは?
上坂さん 私はマンガの最終巻を読むと寂しくなってしまうので、実はマンガを最後まで読まないこともあるんです。「ボーイミーツガール」は高校生の時に初めて読んで、読み始めたら止まらなくなりました。気がついたら、あっという間に終わっていました。終わっちゃった……ではなくて、なんてすてきな読後感!なんて最高なんだろう!と大団円の一番すごいものとして記憶に刷り込まれました。神谷さんがおっしゃっていたように、私も初代のキャストの皆さんの声が再生され、それが抜けることは一生ありません。「うる星やつら」のファンだったら絶対にそうだと思うんです。これも神谷さんがおっしゃっていた通りなのですが、1年にわたって演じさせていただき、新しいキャストの方々の声も想像できるようになったんです。2パターンの「うる星やつら」が自分の中に存在しています。
--読み返して改めて感じたことは?
上坂さん 「ボーイミーツガール」の収録が始まる前に、読み直すとやっぱり止まりません。全てのキャラクターに対して先生の心からの愛を感じます。誰も置いてけぼりにされてないし、みんなのいいところを出し切っています。あの2人に振り回されてきた人たちなのに、みんなが力を貸してくれる。めちゃくちゃ熱い展開です。全てのエピソード、歩みがあって、ここにつながっているんだ!という全ての人を納得させる説得力がすごいお話です。最後の最後までワクワクさせてくれるのが「うる星やつら」のすごいところだと改めて感じました。今は途中まで収録しているのですが、完成形がどうなっているのかは、まだつかみきれていないので、そこが楽しみです。
神谷さん 原作を読んでいると毎回泣いちゃうんですよ。どれだけ作品好きなんだろう……と思うんですけど(笑い)。この気持ちのままアフレコに行って大丈夫かな?と不安になるところもあります。台本をチェックしていて、スタジオでできるのだろうか?泣いちゃうんじゃないかな?となってしまい……。仕事スイッチがあるので、現場に行ったら、現場の立ち振る舞いはできなくはないけどね。